ハワイ語とは?公式言語の1つの歴史と特徴を簡単に紹介

ハワイ語とは、ネイティブ・ハワイアンの使うポリネシア諸語に属するタヒチ語と同じ系統の言語です。
ハワイ州の公用語であり、ハワイの文化や伝統を象徴する言葉として、守り伝えられています。
たとえば、「アロハ」はハワイ語による挨拶であり、日本でもなじみのある言葉です。
そこで、ハワイ語について、公式言語の1つの歴史と特徴を簡単に紹介します。
ハワイ州の公式言語
ハワイ語とは、ハワイ諸島先住民であるポリネシア人の先祖代々の言語です。
ハワイ州の公用語として、英語と同じく指定されています。
そもそも、ハワイ州はアメリカ合衆国の中でもめずらしく、2か国語を公式言語とする州です。
ネイティブ・ハワイアンの使っていたポリネシア諸語に属するタヒチ語と同系統の言語であり、サモア語やマオリ語などのポリネシア語と近い関係にあります。
ハワイ語の歴史
ハワイ語は、文字を持たない民族による言語でした。
古代ハワイアンは、フラによる手の動きや歌、詠唱に、過去の出来事や歴史など伝えたい事柄を込めて後世へと伝えてきたといえます。
1820年にハワイに来たキリスト教宣教師達がハワイ語を文字化し、ハワイ語を使ってハワイ語版の聖書を作成したとされています。
かつては、ハワイ州での言語はハワイ語でしたが、1893年にハワイ君主制が廃止されたことに伴い、使用が禁止されて現在に至ります。
現在、ハワイ諸島のほとんどの地域で英語が使われているため、日常会話にハワイ語が使われることはなくなりました。
ハワイ語の特徴
ハワイ語は、母音で終わる言葉が多いことが特徴です。
英語やフランス語のように子音は続かず、音節がすべて母音で終わるため、日本人なら発音しやすい言語といえるでしょう。
日本語の発音と似ており、さらに日本語のローマ字表記とも似ています。
ハワイ語の特徴をまとめると以下となります。
・すべての音が母音で終わる
・母音は日本語と同じでa,e,i,o,u
・子音はp,k,h,m,n,l,w,ʻのみ(「’」はオキナという吃音として使用される記号)
・SやGなど歯擦音はない
・母音の上に「¯」(カハコー)がつくと長めに音引きをする
・日本語のローマ字表記と似ている
・日本人にとって親しみを感じられる言語
音節を繰り返す単語が多く(ナヘナヘ・オリオリ・リケリケなど)、音楽のようにリズミカルに聞こえる方も少なくありません。
ハワイ語は単純な言葉ではなく、細かな描写や詩的な表現もできる美しい言語です。