海を挟んで東西で叶える横須賀のパワースポット

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横須賀は神奈川県の南東にあり、古き良き日本を代表する港町として栄えています。海だけでなく山もあり自然豊かな土地です。太平洋に面していて気候も穏やか、それに加えて治安の良さや住環境の良さ、子育て支援制度も整っていて家族世帯にも人気です。今回はそんな横須賀のパワースポットをご紹介していきます。

横須賀にある2つの叶神社 ~西叶神社~

叶神社は東と西で2か所に存在し、それぞれの神社のお守りが揃うと「一つのお守り」になるというユニークなパワースポットです。そして、この二つの神社の間を結ぶのが「渡し舟」で、洋上を移動します。まずは、西から始まる縁結び「西叶神社」について見てまいりましょう。

「叶神社」は平安時代の末期に、源氏の再興を願った京都の文覚聖人が、応神天皇をその神社に祭って建立しました。建立数年後には、平家が滅亡し鎌倉幕府が物事を打ち立てて源氏の再興が叶った事から、「叶大明神」と人々から呼ばれていたそうです。これが現在の、西浦賀にある通称「西叶神社」になります。

神社の神体が祭ってある建物は、天保13年に建造されたものですが、西叶神社の社殿は火災により消失したため1842年に再建されています。建物の周りの彫刻はきめ細かく、力強い素晴らしい作品で見る者を圧倒します。

社殿には彫刻だけではなく絵も飾られています。拝殿にかけられた大絵馬は、八幡太郎の源義家の作品が描かれています。また幣殿の天井には、全面に墨絵で大きな龍が描かれており迫力満点です。こちらは絵師、香雪斉円州の作品になります。

西叶神社の見どころは隠れ狛犬が挙げられます。西叶神社の境内の狛犬は、メインとなる阿形の狛犬の他にも3対、全部で4体の狛犬像が置かれています。境内を散歩しながら散策するのも楽しそうです。

西叶神社へ参拝した後は是非、お守りを購入して渡し船で東叶神社へ移動を楽しみましょう。西叶神社と東叶神社の間には浦賀湾が流れていて両方の神社へは、湾を回って陸地伝いに行く事も可能ですが、渡し舟が運行しているので利用するのがおすすめです。

・住所:〒239-0824 神奈川県横須賀市西浦賀1丁目1番13号
・アクセス:京急浦賀駅からバス「久里浜駅行」約5分「紺屋町」バス停下車、徒歩1分
・営業時間:8:30~17:00(参拝は終日可能)
・定休日:なし
・お問い合わせ:046-841-0179

横須賀にある2つの叶神社 ~東叶神社~

浦賀湾西岸の叶神を、神仏の来臨や神託を祈り願って創建された神社が東叶神社です。社務所の裏には井戸が存在しますが、勝海舟が咸臨丸での太平洋横の断前に、この井戸の水垢離をしたあと、明神山山頂で断食修行をしたと伝えられています。標高約50メートルもあるこの神社の裏山は明神山と呼ばれています。

東叶神社の見どころ、その一つは縁結びにご利益があるという2本の石段にあります。社殿脇から奥ノ院へと続く「産霊坂」と「恵仁志坂」は、それぞれ「むすびざか」と「えにしざか」と呼ばれています。

産霊坂と恵仁志坂は両方で200段以上も石段があり、頂上まで上ると縁結びのご利益があるという言い伝えがあるのです。

東叶神社には勝海舟断食の碑があります。万延元年、日本で初めて太平洋横断を成し遂げた勝海舟航海前に、東叶神社の井戸で水垢離をしたのち、東叶神社の奥ノ院前で座禅を組み断食をしたと伝えられています。

神社に参拝したら、東叶神社でもお守りを買っていきましょう。縁結びにご利益があるお守りは、東叶神社ではお守り袋が、西叶神社では勾玉のお守りを配布されています。西の勾玉のお守りを、東のお守り袋に入れることによって一つのお守りが完成し、ご利益が得られるという珍しいものとなっています。

また東叶神社では勝海舟にちなんだ勝守も配布されています。荒波に打ち勝った勝海舟に関連をつけて、困難に打ち勝つというご利益があるものです。旅行中の安全や試験やスポーツの試合に勝てるご利益にも効果的です。

・住所:〒239-0821 神奈川県横須賀市東浦賀2丁目21番25号
・アクセス:京急浦賀駅から鴨居方面行きバス「観音崎行」「かもめ団地行」他、約5分
「新町」バス停下車、徒歩5分
・駐車場:10台
・お問い合わせ:046-841-5300

まとめ

西の叶神社と東の叶神社は、それぞれ異なる見どころがあるパワースポットです。浦賀の人々から崇敬され長い歴史を刻んできました。横須賀から少し足を延ばして、叶神社を是非とも2か所巡って楽しんでください。

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