ハワイで聖パトリックデーのイベントで演奏されたバグパイプとはどのような楽器?

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3月17日はアイルランドの祝日である聖パトリックデーとされており、ハワイでもその日を祝うためにバグパイプとドラムによる演奏やパレードなどが開催されています。

ただ、バグパイプといってもどのような楽器なのかよくわからないという方もいることでしょう。

そこで、ハワイで開催された聖パトリックデーで演奏された、バグパイプとはどのような楽器なのか解説していきます。

 

バグパイプとは

バグパイプとは、リードが皮袋についた数本の管で演奏する楽器で、袋へ空気を送り管へと押し出して音を発します。

スコットランド地方のバグパイプが有名で、現在では楽器のチャンターとリードにプラスチックが使われていたりリードがカーボンファイバーだったり、バッグがゴアテックスなどの素材使用が一般的となっています。

 

バグパイプの音色

バグパイプはスコットランドを連想させるイメージですが、その音色は紛れもなくイギリスの歴史や文化などから受け継がれたものであり、オーボエ・イングリッシュホルン・バスーンなどリード楽器に似ています。

 

バグパイプはスコットランドだけのものではない

バグパイプは「袋(bag)」と「管(pipe)」が一緒になった楽器であり、その起源はペルシャともいわれています。

スコットランドというイメージが強いバグパイプですが、同じ仕組みで音を奏でる楽器がエジプトをはじめとする中近東やアイルランド、フランスブルターニュ地方、 スペインガリア地方などでも伝承されています。

その中でバグパイプはスコットランドというイメージが強いのは、日常的にバグパイプを演奏する国が多くないことが挙げられます。

また、スコットランドのバグパイプは「グレート・ハイランド・バグパイプ」と呼ばれるタイプの楽器で、もっとも音量が大きく目立っているからといえるでしょう。

そしてスコットランドでは、演奏者がキルトに身を包み民族衣装でバグパイプを演奏します。

このスコットランドならでといえるスタイルが強い印象を残し、バグパイプ=スコットランドというイメージが定着しているといえます。

なお、他の土地でバグパイプを演奏するとき、演奏するときに民族衣装を必ず着用するという決まりや習慣はありません。

スコットランドで民族衣装に身を包み演奏するのは、タータンに寄せるプライドのあらわれともいえるでしょう。

その颯爽とバグパイプの音色を響き渡らせる姿から、スコットランドの代名詞とされるようになったようです。

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