ハワイ産のコーヒー豆で味わうコナコーヒーとは?特徴や魅力について紹介
世界三大コーヒーと呼ばれるのは、ブルーマウンテン・キリマンジャロ、そしてハワイ産の豆を使ったコナコーヒーです。
コナコーヒーの生産量は、世界全体の0.1%に満たないといわれており、とても希少価値が高いコーヒーとして知られています。
産地の特徴や、収穫方法に品質など、厳しい定めがあることで生産量が少ないといえるコナコーヒーですが、その特徴や魅力について紹介していきます。
コナコーヒーとは
「コナコーヒー」は、ハワイ島の西部のコナ地区で採れる豆よる最高級のコーヒーで、100年以上の伝統を持つことで知られています。
産地はコナ地区のマウナロア山とフアラライ山の南西側斜面ですが、次のようなコーヒー栽培に適した環境でつくられます。
・標高の高さ
・火山島のため水はけがよい
・土壌が弱酸性
・降水量
・昼と夜の寒暖の差
火山特有の環境がコナコーヒーを支えているといえますが、実際にコナコーヒー産業を拡大させることを目的に、別の場所で同じ豆を栽培しようと試したものの本家と同じ味にはならなかったというエピソードもあります。
コナコーヒーの条件
コナコーヒーは、その名称を名乗るためにいくつか条件があります。
まず手摘みであることが必要で、コーヒー豆農園のほとんどは斜面にあるため、収穫用の機械を導入できないことも関係しています。
収穫するのも一粒ずつ丁寧に、赤く熟した豆のみであるため、質の高いコーヒーがつくられているといえるでしょう。
さらに収穫後の豆の検査も厳しく、ハワイ州農務局によりサイズや水分量など検査し、合格しなければコナコーヒーと認定されません。
世界一厳しい規格で実施されるこの検査は2000年からスタートしたとされていますが、そのきっかけは1990年初頭にカリフォルニアにある会社が劣悪な外国産コーヒーをコナコーヒーと偽り安価で販売したことで、本家のイメージを落としたことのようです。
本物のコナコーヒーの味わい
コナコーヒーは、世界で生産されるコーヒーのわずか1%以下といわれています。
少ない生産量であるため、希少性が高いことが特徴ですが、ハワイ州の法律でもコナコーヒーを10%以上含めばコナブレンドと称した販売を可能としているようです。
ただ、残りの90%は外国産豆で補充された安価なものとして販売されており、本家と呼べるものではありません。
ハワイ旅行に行ったときには、酸味や苦味の残らないフルーティな味わいと口あたりの良さを感じることのできる、本家コナコーヒーを味わうことをおすすめします。