海外旅行に健康保険証を持って行く？

はじめに

大型連休などを利用して海外旅行を計画している方も多いと思います。
休みがとれたら外国へ出かけてリフレッシュしたいですよね！
でも、せっかく楽しむために来た旅行でも、気候や食べ物、慣れない環境の変化で体調を崩してしまう可能性もあります。
また海外なので医療費もどれくらいかかるかわからないし、保険証は実際に使えるのか、準備しておいたほうがいいのか迷いますよね。
では、それについてハッキリさせていきたいと思います。

健康保険証は海外で使える？

まず、海外で日本の保険証が使えるかどうかについてお話します。
結論から先にいうと、海外の医療機関では日本の保険証は使うことができません。
なぜ保険証が使えないのか、日本の保険証のシステムから説明していきましょう。
日本の保険医療機関として厚生労働省の認定を受けた病院では、3割負担で医療を受けることができます。
企業や会社勤めで健康保険に加入している方は、各都道府県の健康保険組合や業界ごとに作られた健康保険組合が保険料を集め、保険給付を行っています。
自営業やフリーランスの方で国民健康保険に加入していれば、各自治体で保険給付を行います。
ですが海外の病院は日本の法令に基づいた医療機関ではないため、7割分の医療費を日本の各団体に請求することができません。なので、窓口で保険証を提示しても3割負担にはならないのです。

念のため保険証を持って行こう

先に書いたとおり、海外の病院では保険証が使えません。
ですから、旅先で医療機関を利用した場合は全額自己負担になってしまいます。
しかし、帰国後すぐに国内で体調を崩してしまう可能性もありますので、念のため保険証を持って行きましょう。
海外での医療費は全額負担と書きましたが、まったく支援がないというわけではないようです。
海外の医療機関を利用した際、日本の保険適用内の治療であれば、海外療養費の支給申請を出して医療費の7割分を受け取れる可能性があります。
その申請書の提出には、治療を受けた病院の治療内容と医療費の証明書を日本語に訳した書類も添付する必要があります。しかし、審査が日本基準のため、現地で支払った金額の7割が戻ってくるとは限らないという点に注意が必要です。

まとめ

今回は、「海外旅行に健康保険証を持って行く？」というテーマでまとめてみました。
申請書を出せばお金は戻ってくるとはいえ、現地での出費は痛いし、心配ですよね。気になる方は、海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。
そうしておけば、万が一医療費がかかったとしても保険会社がカバーしてくれます。
そして、保険証券の原本またはコピーを準備して旅行に出かけましょう。

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