海底火山が隆起してできた島ハワイ諸島の歴史について簡単に紹介
海底火山が隆起してできた島々であるハワイ諸島の下にある海底プレートは、年間で7センチ程度日本方向へ動いているといわれています。
ホットスポットと呼ばれるマグマ吹き出し口が太平洋の真ん中に存在し、その吹き出し口から流れ出して固まった溶岩が積もり、海上へと顔を出しでできたのがハワイ諸島です。
ホットスポット上にできた島々たちは、いずれマグマの吹き出し口から北東へとズレることになり、スポット上には新しい島が誕生すると考えられます。
そこで、現在存在している海底火山が隆起してできた島ハワイ諸島の歴史について紹介していきます。
ハワイ諸島ができた経緯
ハワイ諸島は、地下数キロメートルに存在するマグマが溜まったホットスポットから噴出した溶岩でできた島々です。
島は移動を続けているため、島年齢は移動距離を知ることによって推測することができます。
ハワイ諸島で最も古い島
まさに数珠つなぎのように形成されたハワイの島々は、北東側の島ほど地質学的に古いとされており、最も西側にある島は新しいと考えられます。
現在、ホットスポットの真上にあるのが世界一活発といわれるハワイ島のキラウエア火山です。
キラウエア火山には小さなクレーターがいくつも連なっており、半分ほどに展望台が設置されています。
クレーター群の数キロメートル地下にあるホットスポットから吹き出る溶岩は、まずは海底に出現して、だんだんと盛り上がりつつ成長し、海上に姿をあらわしていきます。
主要ハワイ諸島は、この流れで出現した火山島ともいえるでしょう。
キラウエア火山の動き
キラウエア火山から流れ出る溶岩は、日や瞬間によって流量・方向・場所なども変わります。
焦げるような熱気を感じるほど近くで見ることができる場合もあれば、往復10時間かけなければ赤い溶岩を目にすることができない場合もあるようです。
ハワイ諸島をめぐり、キラウエア火山に落ち着いたとされる火山の女神ペレの性格は、気性が激しく気まぐれといわれていましたが、噴火の様子によく似ているとされています。
現在、キラウエア火山の溶岩流は、プウオオ火口付近と海へ下る山の中腹、海へと流れ落ちる部分で見ることができます。
徒歩や車などで行くことは難しいため、ヘリコプターを使ったツアーやボートツアーなどに参加することにより、迫力満点の溶岩流を肌で感じながら見ることができるでしょう。