ゴルファー保険

ゴルフは野球やサッカー、バレーボールやテニスなどと比べると、飛んだり走ったりすることのない比較的おとなしくて安全なスポーツだと認識をしている人は多いかもしれません。

しかし多くの人がプレーをするゴルフ場では、他人の打ったボールによるケガを負う可能性もありますし、反対に自分が打ったボールで他人にケガを負わせる可能性もあります。

他人にケガを負わせてしまえば損害賠償責任を負う可能性もありますし、自分がケガを負うことになれば治療費がかかります。

このようなトラブルには事前に備えた上でゴルフを安心して楽しめるように「ゴルファー保険」への加入を検討しましょう。

ゴルファー保険はゴルフをする人がプレーしている間や練習中、自分がケガを負った時だけでなく他人にケガを負わせてしまった場合や、自分のゴルフ用品や他人の持ち物を壊してしまった時などに補償される保険です。

他にもゴルフ用品の盗難、ホールインワンやアルバトロス達成の慣習金の出費など、色々な補償がありますので想定されるリスクをしっかりカバーしましょう。

加入する保険商品によって補償内容は異なりますが、一般的なゴルファー保険の補償内容は以下の通りです。

人にケガを負わせてしまったという対人事故に対する補償です。ゴルフ場やゴルフ練習場でプレーや練習中、または指導中などに、同伴者や他人にケガを負わせてしまった場合のケガの治療費などが保険金として支払われます。

ゴルフ場のティーグラウンドで素振りした際、同伴者にクラブが当たりケガを負わせてしまった場合や、前組のプレイヤーが近い距離にいたことで自分の打ったボールが前組のプレイヤーに当たりケガを負わせてしまった場合などに補償されます。

また、人の財物を壊してしまったなど対物事故にも対応でき、修理代が保険金で支払われます。ただしゴルフカートなど他人から借りた物は補償されません。

ゴルフ場でのプレーをしている時、ゴルフ練習場で練習中など、急激かつ偶然な外来の事故でゴルファー自身がケガを負った場合に補償されます。

例えばゴルフ場で移動している時に、後ろの組のボールが当たりケガを負った場合や、ゴルフカートにて移動中に横転して下敷きとなりケガを負った場合などに補償されます。

ゴルフ場やゴルフ練習場内で、ゴルフ用品が盗難に遭った場合、または壊れてしまったという場合に損害額の時価価格が保険金として支払われます。

例えばゴルフ場でプレー中に誤ってゴルフクラブを折ってしまった場合や、ゴルフ練習場で練習している時にゴルフバッグから目を離し盗まれたという場合に補償されます。

ホールインワンやアルバトロスを達成すると、祝賀会や記念コンペの開催費用や、記念品や祝儀を贈る費用が発生します。費用は規模によって異なるものの、数十万円という費用が必要なケースもあります。

この場合の費用負担を補償するのが「ホールインワン・アルバトロス費用補償」で、実際にかかった費用が保険金として支払われます。

例えば国内のゴルフ場でキャディをつけてプレー中、ホールインワンを達成したためキャディに祝儀をふるまった場合や、同様の状況でアルバトロスを達成し祝賀会を開くことになったという場合に補償されます。

ホールインワンは1打でカップインすることで、パーより3打少なくホールを終了することをアルバトロスといいます。

どちらもゴルフをしているなら一度は経験してみたいものですが、日本ではホールインワンやアルバトロスを達成した場合、喜びを分かち合う名目で祝賀会や記念コンペなどを行う習慣があります。

ホールインワン・アルバトロスの費用補償は国内のゴルフ場を対象にしている保険会社が多いようです。さらに保険金の支払いを受けるために、本当にホールインワンやアルバトロスが達成されたかを証明する必要がありますのでキャディをつけることを条件としている保険会社がほとんどです。

なお、保険会社によってホールインワンやアルバトロスの達成の認定条件は多少異なりますので加入の際に確認しておくようにしましょう。

ゴルファー保険はゴルフの練習中や競技中に起きた事故での様々なトラブルに対応してくれる保険です。

ゴルフの初心者ならプレー中に地面を打ってゴルフクラブを折ってしまうこともあるでしょうし、上級者でも力強く打ってヘッドを折ってしまうことがあるかもしれません。このようなケースでも保険金を受取ることができます。

ゴルフの熟練度に関係なくゴルフプレイヤーにとって欠かすことのできない保険ですし、保険会社によって海外でプレーしている時でも補償される保険があります。ゴルフを思いっきり楽しむためにも、ゴルフのプレーや練習中に起こる万一に備えてゴルファー保険への加入を検討しましょう。