2つのハワイアンダンスである「フラダンス」とは?タヒチアンダンスの違い
ハワイのダンスと耳にすると、多くの方が「フラダンス」を思い浮かべることでしょう。
世界一優雅で美しいといわれるフラダンスですが、今でもハワイ現地の方たちが形を変えながらも受け継いでいるハワイアンダンスです。
太平洋に浮かぶ豊かな自然に恵まれた島々が集まったハワイ諸島で住むポリネシア人達は、すべてのものに精霊が宿っていると信じており、神様へ感謝の気持ちをあらわす踊りとしてフラが始まったといわれています。
ハワイを訪れた観光客にも人気があるハワイアンダンスであり、世界各地で愛好者も増えているダンスといえますが、そのフラダンスについて紹介していきます。
「フラダンス」とは
もともと宗教儀式の意味を持つ「フラダンス」のうち、古典的な「フラ」は「カヒコ」、現代的な自由な「フラ」は「アウアナ」と呼ばれています。
このうち古典的な「カヒコ」は、古くから神様に捧げる踊りとされており、オリやチャントなど詠唱後にメレ(歌)に合わせて踊ることが特徴です。
もう一方の現代的な「アウアナ」は、ハワイ観光に訪れたときなど誰もがイメージするフラダンスで、ウクレレやギター、電子楽器などを使ってアップテンポな曲調で披露されます。
衣装やアクササリーなども特に決まりはなく自由ですが、ハワイにちなんだ自然や生き物などをモチーフにしたものが取り入れられています。
「タヒチアンダンス」とは
「タヒチアンダンス」は、一般的なフラダンスのようなゆったりとしたイメージではなく、、太鼓の音に合わせて激しく腰を振って踊る特徴があります。
華やかさと情熱さを併せ持った踊りであり、1分間に200回左右に腰を振るともいわれる激しさです。
「タヒチアンダンス」には「オテア」と「アパリマ」の2つの踊りがあり、「オテア」は戦士(男性)の踊りであるため、打楽器に合わせて早いテンポで情熱的に踊ります。
男性は足、女性は腰の動きに特徴がある踊りともいえるでしょう。
「アパリマ」は打楽器やウクレレなどの奏でるスローテンポな曲に合わせて、腰と手をしなやかに動かしながら踊ります。
手の動きとステップで物語を描く踊りで、たとえば手では釣りやココナッツミルク絞りなどの普段の生活や、自然や神話などを表現します。
腰は「オテア」よりゆっくりとした動きであることが特徴で、「フラ」と同じステップもあることから、フラの元ともいわれています。