ハワイの生息する動物と絶滅の危機にある動物について紹介

ハワイは絶海の孤島であるため、在来動物はほとんどが固有種です。

いろいろな偶然が重なったことで、何千年や何万年に一度の確率で少しずつハワイに動物や植物が住みつくようになり、他の陸地とは異なる独自の動物体系を築いたといえます。

ただ、西欧社会と接触してからは家畜やペットなどが大量に持ちこまれたため、在来動物の多くは絶滅危機に瀕している状態です。

生息数が減少し、簡単に目にすることはできなくなったハワイの在来動物ですが、オアフ島やハワイ島の動物園などで目にすることのできます。

そこで、ハワイに生息する動物と絶滅危機にある動物について紹介していきます。

ハワイに生息する動物の種類

ハワイ諸島は絶海の孤島であるため、海を渡って動物が根づく可能性は極めて低いといえます。

そのため大陸より動物の種類は少ないといえますが、ポリネシアの人たちが諸島に住みついてからは動物の絶滅や絶滅危機にさらされたこともあります。

ただ現在では、だんだんと動物も増え発展し、進化したことで9割はハワイ特有の動物が住んでいる状態ですが、哺乳動物はごくわずかで野生の豚・馬・やぎ・羊などは移民から持ちこまれた動物です。

不必要な種の動物は好まれず、たとえば蛇などは数少ないといえますが、根絶させられている真っ最中といえます。

カウアイはハワイ諸島の中で地元の野鳥の種類が最も多い場所であり、鳥の卵を捕食するマングースは唯一存在しない島です。

ハワイにはハワイ固有種といえる植物や動物などの絶滅危惧種が多く、脆い生態系で成り立っている島群といえます。

自然が豊富であるイメージが強いハワイですが、実際にはハワイの固有種は絶滅危機に瀕しているなど、状況は深刻です。

アメリカ合衆国魚類野生生物局も、ハワイ諸島の98種の絶滅危惧種の回復計画を発表しましたが、実際の絶滅危惧種は400種類以上といわれています。

動物たちが外敵や人為的な要因でストレスや危険にさらされ続ければ、さらに事態は深刻なものへと悪化することになるでしょう。

実際、具体的な対策や取り組み、改善などもそれほど進んでいるといえません。

アラエ・ケオケオという水鳥やハワイ州鳥のネネはどちらも絶滅危惧種であり、ゴルフ場近隣に生息している場合もあるものの、飛来してきたゴルフボールにあがり負傷するケースなども少なくないようです。

ハワイの絶滅危惧種を守るためにも、具体的な対策や取り組みが求められるといえるでしょう。