キルティングラインが特徴の「ハワイアンキルト」とは?歴史やデザインを紹介
キルティングラインがとても美しいと評判なのが「ハワイアンキルト」です。
はじめてハワイアンキルトに挑戦する方は、キルティングが難しいと感じることもあるようですが、デザインなどに特徴があるからといえます。
そこで、ハワイを象徴する自然や生物がモチーフとなっており、キルティングラインが特徴の「ハワイアンキルト」について、歴史やデザインを紹介していきます。
ハワイアンキルトとは
「ハワイアンキルト」とは、切り紙細工模様で作られる対称的パターンを、土台布にアップリケするキルトです。
たとえば草花や海の生物など、自然のものがモチーフとされており、アップリケパターンに沿ったエコーキルトで、大判の一枚布を8つに折り畳みカットします。
シーツに日光があたり、植物の影などが映った様子をハワイアンキルトのデザインにしたともいわれており、なったとも言われています。
ハワイアンキルトのデザイン
ハワイアンキルトは、大判の生地を8分の1の大きさになるように折りたたんだ状態でデザインを施し、広げたデザインになります。
4分の1や2分の1の大きさに折ってデザインすることもありますが、いずれにしてもデザインとなるモチーフは、次のとおりです。
・花・草木などの植物
・海の生き物
・ウクレレ・ウリウリ・イプなどの楽器類
・ハワイ王族の王冠
ハワイアンキルトのデザインは、他人の物を無断で使ってはいけないとされており、真似をされることを恐れて完成までは誰にも見せないという風習もあったとされています。
ハワイアンキルトの特徴
ハワイアンキルトの特徴は、主に次の2つです。
・浮き上がったライン
・キルティングが難しい
それぞれ説明していきます。
浮き上がったライン
ハワイアンキルトは、浮き上がったような波紋にも見れるキルティングラインが特徴です。
アップリケ周りを落とし、キルトで浮かび上がらせて周囲を何周もキルティングすることになります。
アップリケ状態のときは平面でシンプルに感じるものの、キルト芯をはさんでキルティングすれば、浮かび上がったモチーフが強調されます。
キルティングが難しい
ハワイアンキルトは、フープを使って針を上下に動かして縫うなど、キルティングにコツをつかむことが必要です。
そのため難しく感じることもあるようですが、慣れれば針目を揃えるように意識したキルティングで、スムーズに仕上げることができます。