米国唯一の宮殿「イオラニ宮殿」とは?ハワイ王国栄華の象徴について紹介
ハワイ・ホノルルには、米国唯一の宮殿である「イオラニ宮殿(Iolani Palace)」があります。
ハワイ王国栄華の象徴であり、歴史的建造物・国宝とされる場所のイオラニ宮殿は、「イオラニ宮殿友の会」がハワイ州から委託されて運営・保存・管理しています。
そこで、米国唯一の宮殿であり、ハワイ王国栄華の象徴である「イオラニ宮殿」について紹介していきます。
イオラニ宮殿とは
「イオラニ宮殿」は、ハワイ王国第七代目カラカウア王が1882年に建てた公邸です。
欧州の建築様式で建てられた建物であり、水と湯の出るシャワー、水洗トイレ、電話など生活に困らない設備が備わっています。
電灯はホワイトハウスよりも早く備え付けられた建物でもあるなど、豪華な設備も特徴です。
1959年にアメリカ50番目の州になったハワイに、新州政庁が設けられるまでの75年間程度、ハワイ政治のメインとして使われていました。
カラカウア王やその妹のリリウオカラニ女王と家族が実際に生活していた建物で、その時代の内装や家具などは現在も残されています。
階段が大広間に広がり、ハワイ王国第一代目からの肖像画や各国の王室からの贈答品である調度品が展示されています。
イオラニ宮殿に足を運ばなければ目にすることのなかった貴重な品が多く飾られていることが特徴です。
また、ハワイ王国は日本の皇室とも交流の歴史があるため、明治天皇から贈られた茶器やつぼなども展示されています。
イオラニ宮殿への行き方
ホノルルダウンタウンエリアにあるイオラニ宮殿は、ワイキキからワイキキトロリーのレッドラインか、公共バスであるザ・バスを利用すると行きやすいでしょう。
アラモアナセンターから30分程度西方向に歩いても到着します。
なお、現地での英語によるガイドツアーは、木曜日の9時から14時まで行われています。
セルフガイドのオーディオツアーは金・土曜日の9時から14時までです。
「イオラニ宮殿友の会」の活動内容
「イオラニ宮殿友の会」は、カピオラニ王妃の甥の娘であるリリウオカラニ・カワナナコア・モリスが1966年に設立しました。
ハワイ州から委託され、ハワイの歴史的建造物の国宝宮殿の運営・保存・管理を行っています。
設立当初から、宮殿の補修を寄付金や助成金で行い、世界各地へと分散した宮殿家具を収集するなど、イオラニ宮殿を保存・運営する活動を行っているようです。