ハワイのノース・ハワイ・ホスピス主催の灯籠流しとは？

2022年の8月28日に開催された「フローティング・ランタン・フェスティバル」。

ハワイ島で有数の超高級ホテルといえる「フェアモント・オーキッド」とハワイがパートナーシップで開催しており、11年目を迎えました。

新型コロナウイルス感染症の影響により、3年間は注視されていたイベントですが、2022年にようやく開催に至ったといえます。

その中で1986年に開業してから36年間、ハワイ島で終末ケア治療を提供してきたホスピス「ノース・ホスピス・ハワイ」が主催する灯籠流しは特に注目を集めました。

日本のお盆ともいえる灯篭流しのイベントは、毎年多くの方たちでにぎわっていますが、具体的にどのようなことが行われたのか紹介していきます。

日本のお盆を踏襲したイベント

「ノース・ホスピス・ハワイ」が主催する灯籠流しは、日本のお盆を踏襲したイベントといえます。

毎年多くの人で賑わう一大イベントですが、想いや感謝を込めた灯籠を故人に届ける送り火の一環行事が灯籠流しです。

灯籠に乗った魂が川や海を渡って、さらにあの世へと帰っていくと伝えられていますが、もともとは水害で亡くなった故人の霊を弔い供養するために始まったとされています。

参加は無料ですが、20ドルを寄付すればメッセージなどを書き込むことのできるランタンをいただくことができます。

ランタンを受け取ったら、テーブルごとにペンが用意されているので、溢れる想いを書き込みましょう。

中にはコロナ禍で大切な方を亡くした方などは、感染予防対策のために十分にお別れすることができず、気持ちの整理もつかないままという状態で知らない間にストレスを感じている可能性もあります。

対面で別れることができないまま、コロナに感染してしまったことを悔やんでも悔やみきれない中、十分に供養してあげたいという思いをどこに持っていけばよいかわからず悩んでいる方もいることでしょう。

そのような方こそ、灯籠に心を込めてメッセージを書き、故人に届けてみてはいかがでしょう。

深い悲しみの中にいることを再確認できる貴重な体験をすることができ、灯籠に1文字1文字心を込めたメッセージを書くことで、それまでのたくさんの思い出などを振り返りながら故人を偲ぶこともできます。

日本でも灯籠流しは行われますが、ハワイならではともいえるイベントのため、もしもハワイに行ったときに開催されていたときには参加してみてはいかがでしょう。