ハワイの通り名の由来とは?王族の名前がつけられた由来を紹介
ハワイの通りを歩いていると、どの通り名もハワイらしさを感じられる名称であることに気がつくことでしょう。
たとえばカラカウア通りやクヒオ通りなど、いずれもハワイの王族の名前が通り名として付けられています。
そこで、ハワイの歴史を知るためにも、ハワイの通り名の由来について紹介していきます。
【大】カラカウア大通り
「カラカウア大通り」は、ワイキキビーチに面している通りの名前です。
通り名には「カラカウア王」の名前がつかわれていますが、ハワイ王国7代目の王であり、カラカウア大通りとクヒオ通りの分岐点にあたる場所にはカラカウア王の銅像が建っています。
カラカウア王は、米国と互恵条約締結により、ハワイを砂糖産業で発展させた人物でもあります。
東洋初の訪問国である日本では、現職外国元首の初来日として迎えられており、カラカウア王本人作詞によるハワイ王国国歌「ハワイ・ポノイ」の演奏で歓迎されました。
明治天皇にも謁見し、ハワイへの日本人移民の受け入れを申し出て、1885年にスタートする官約移民のきっかけをつくった人物でもあります。
【大】クヒオ通り
「クヒオ通り」の通り名は「クヒオ王子」の名前から付けられていますが、クヒオ王子はカラカウアの后「カピオラニ」の甥にあたる人物です。
カラカウア王はクヒオ王子を内務省管轄の重要ポストに据え、米合衆国に砂糖の輸出を増やそうと互恵条約締結に成功したとされています。
クヒオ王子の誕生日である3月26日は「クヒオデー」と呼ばれており、ハワイ州の休日になっている日です。
【大】カピオラニ・ブルーバード
「カピオラニ・ブルーバード」は、アラモアナセンターやハワイ・コンベンション・センターの目の前の大通りで、ダウンタウンまで続きます。
「カピオラニ」はカラカウアの妃であり、カピオラニが39歳のときにカラカウア王がハワイ王国第7代目の王となりました。
ハワイアンという人種を守る活動などにも力を入れた人物で、カピオラニ王妃の誕生を祝うために毎年イオラニ宮殿で夜のツアーが開催されています。
このツアーは1年に1回大晦日よりも少し早い時期に開催されており、昼間のイオラニ宮殿とは異なる幻想的な雰囲気の宮殿を体感できます。
ピアノ演奏やオペラ、キャンドルが並ぶコアウッドの階段に舞踏会が再現された王座の間など、時代を超えて当時にタイムスリップした感覚になること間違いありません。