ココナッツとは?ハワイ文化との関係や現地で増えた理由を簡単に紹介
ハワイ旅行に行ったとき、空港や道沿いにずらりと植えられたヤシの木を目にすることが多いといえます。
ヤシの木を目にすることで、ハワイに到着したのだと実感する方も少なくないようですが、そのヤシの木になる実が「ココナッツ」です。
南国を象徴する果物であり、ハワイのイメージが強い食べものとして定着しているココナッツですが、甘い香りのするジュースとして飲むことや石鹸や化粧品などに使用されるなど用途は様々といえます。
まさにハワイ文化に欠かせない植物であるココナッツですが、その歴史や増えた理由などを解説していきます。
ココナッツとは
「ココナッツ」とはココヤシの実のことであり、楕円の形の実に内果皮の基部付近に3つの孔ができます。
ココナッツの孔がサルに似ていることで、ポルトガル語でサルの意味を持つ「ココス」が名称として付けられ、ココナッツと呼ばれています。
ヤシの木は街路樹や海岸の植栽などで目にすることが多いですが、おおよそ8メートル間隔で植えられ、毎年100個前後の実を50年に渡り付けていきます。
ハワイとココナッツの関係
ココナッツの実がなるヤシの木はフィジー語で「ココヤシ」と呼ばれており、ハワイ語では「ニウ」と呼ばれます。
ニウはハワイ在来種の植物ではなく、古代ポリネシア人がハワイへと持ち込んだカヌープラントと呼ばれている有用植物です。
タヒチから、実や幹などを利用するため運ばれ、様々な部分が食用・楽器・建材・屋根・編み細工・食器・タワシなどに使われている古代ハワイアンにとっても欠かせない植物だったといえるでしょう。
ハワイにココヤシが増えた理由
ココヤシがハワイに増えたのは、何層にも重なった殻でできた固さと、水に浮く性質から長距離移動に耐えることができるからといえます。
しかし、実際にココナッツが漂着して土壌に安定し、成長するにはいろいろな偶然が重ならなければ難しいと考えられます。
そのため人が植えた可能性のほうが高いでしょう。
ココヤシ1本が付ける実の
ココヤシは、年間40~80個の実を付けます。
多くの水分を含む新鮮なココナッツを収穫する場合、道具を使って回転させてもぎ取ります。
ハワイの街路樹や海外の植栽として使われているココナッツですが、毎年100個前後の実をつけるため、ハワイでポリネシア人の食生活に欠かせなかった新鮮なココナッツを常に味わうことができるでしょう。