ハワイで人気!ヤシの木になる南国を象徴する「ココナッツ」の歴史とは?

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ハワイといえばココナッツのイメージが強いほど、南国を象徴する食べものとして知られています。

ココナッツはヤシの木になる果物で、甘い香りを楽しむためにジュースとして飲んだり石鹸や化粧品に使われたりなど、さまざまな楽しみ方があります。

ハワイでは欠かせない植物ともいえますが、そのココナッツの歴史や魅力について紹介していきます。

ハワイとココナッツの関係

ココナッツの実はココヤシになりますが、ハワイ語で「ニウ」と呼ばれています。

そもそもニウはハワイ在来種ではなく、古代ポリネシア人がハワイに持ち込んだカヌープラントと呼ばれる有用植物です。

実や幹などを利用するためタヒチから運ばれ、ジュースやヤシ酒など食用として使われるだけでなく、建材・楽器・屋根・編み細工・食器・タワシなど、ありとあらゆる部分が人々の生活に必要なモノとして生まれ変わり使われています。

ココナッツは古代ハワイアンにとって生活に欠かせない植物だったといえ、現在でもそれは変わっていないといえるでしょう。

ハワイにココヤシが増えた由来

太平洋諸島にヤシの木が広く行き渡ったのは、何層もの殻に固い実が覆われ、水に浮いた状態でも長距離移動に耐えることができるからです。

ただ、ココナッツが漂着し土壌に安定して埋まって成長するには、様々な偶然の要素が重ならなければならないといえるため、人が植えた可能性が高いとも考えられるでしょう。

ハワイ文化に欠かせない理由

先にも述べたとおり、ココヤシの幹はカヌー・楽器・食器・建材などに使われてます。

葉は屋根や籠などの編み細工として、葉の中肋は箒や燈火の支柱として使われました。

また、船乗りが体温低下を防ぐために胚乳を髪や体に塗っていたともいわれていますが、飲み物として今でも日常的に親しまれています。

殻は食器や柄杓として、内部繊維は焚きつけや束ねてたわしにしたりロープを編んだりなど、様々な使われ方があったといえます。

ココヤシ1本で年間40~80個の果実

1本のココヤシからは、1年間で40~80個の果実を収獲できるとされています。

水分を多く含む新鮮な果実は、落ちるのを待つのではなく道具を使って落としたほうがよいですが、引っ張らず回転させてもぎ取ります。

ハワイでは海岸の植栽や街路樹として使われており、根の張り方や養分摂取の関係から8メートル間隔で植えられることが多いといえるでしょう。

成長した後は50年に渡り、毎年100個前後の実をつけることになります。

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