ハワイにある世界一安全な活火山「キラウエア火山」とは？その特徴や理由を紹介

ハワイ島には世界で最も活発とされている活火山「キラウエア火山」があります。

大小の噴火は過去30年に50回以上繰り返しており、その標高は約1,250メートルとされている規模です。

激しい爆発は見られないものの、頻繁に噴火を繰り返ており、液状の溶岩を吐き出しています。

一見、危なさを感じるものの、実はキラウエア火山は世界一安全な活火山ともいわれています。

そこで、ハワイにある世界一安全な活火山「キラウエア火山」について、特徴や理由を紹介していきます。

キラウエア火山とは

「キラウエア火山」とは、ハワイ島南部にそびえる標高約1,200メートルの活火山です。

1983年から山頂付近では穏やかな噴火が続き、2018年5月から8月にかけては、地震を伴う爆発が起きました。

その際、カルデラ陥没で溶岩が流れ出し、700戸以上が埋まるといった事態になっています。

キラウエア火山の噴火は、割れた地面から噴出した溶岩が流れ出すことで有名でしたが、2018年の噴火後は流れ出る溶岩を見ることはできなくなっています。

「キラウエア火山」は、世界一安全な活火山とされています。

「キラウエア」はハワイ語ですが、日本語で「噴き出す」ことを意味する言葉です。

先に述べたとおり、水のように溶岩が流れ出る様子から名づけられたと考えられますが、火の女神ペレの住む神聖な場として「ドライブインボルケーノ」と呼ばれることもあります。

キラウエア火山がある「ハワイ火山国立公園」には、噴火口近くを通ることができる溶岩洞・ハイキングコースなどがあります。

粘性が強い溶岩は、地表に噴出するときゆっくりと移動するため、世界一安全な火山と言われているようです。

ハワイ火山国立公園は、1980年に世界生物圏保護区、1987年に世界遺産地域に登録されています。

キラウエア火山やマウナロア山を中心にした国立公園であり、ハワイ島ヒロ空港から車移動であれば1時間程度でアクセス可能なハワイ唯一の世界遺産です。

キラウエア・ビジターセンターで噴火の最新情報を得ておくと安心でしょう。

2018年の噴火があってからは、赤く流れ出る溶岩は見ることはできません。

しかしヘリコプターツアーを利用すれば、空からキラウエア火山を眺めることができるため、自然の生み出した形状を目にするだけでも自然や大地の生命を体感できること間違いありません。