ハワイのカヌーは特殊構造?「アウトリガーカヌー」の歴史や特徴とは?

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ハワイのカヌーは双胴の構造のものもあれば、進行方向左側に浮が張り出すようについているものもあります。

大波の中を漕いでも安定して進むことができるようにするためといえますが、ハワイの人々の移動手段として使われる「アウトリガーカヌー」の歴史やその特徴について紹介していきます。

 

移動と漁の手段として重要だったアウトリガーカヌー

「カヌー」は、

ハワイ語で「ヴァア(waʻa)」

タヒチ語で「ヴァア(vaʻa)」

マオリ語で「ワカ(waka)」

と呼び方は異なるものの、ポリネシアの島全体で共通する海洋交通手段だったと考えられます。

車で陸上を走ったほうが船で海を移動するよりも早いと感じることでしょう。

しかし古来は陸上には危険な動植物の生息している密林状態だったため、海で小舟を使って移動したほうが安全だったと推測されます。

また、晴れた日であれば遠方の陸地や島も見やすく、舟やカヌーで移動することは困難なことではなかったはずです。

アウトリガーカヌーは木を切り抜いて作られていましたが、太平洋からインド洋にかけた移動と漁の重要な手段だったといえるでしょう。

 

もともとカヌーは島の行き来に使用されていた

クック船長が発見する前のハワイでは、島同士の行き来にカヌーが使われており、アウトリガーカヌーはポリネシア人が移動する歴史とも深く関係があると考えられます。

ハワイのカヌーは双胴のものもあれば、進行方向左側に浮(アマ(ama)) とが張り出してついているものがあります。

大波を漕いでも安定して進むことのできる構造になっており、ハワイ・ワイキキでは沖から長い波が押し寄せるくるとき、その長い波にアウトリガーカヌーが何隻も乗って浜へと進んでいきます。

その様はロングボードのサーファーとどちらが速いか競っているかのようにも見えることでしょう。

特にアラワイ運河では、カヌーの練習をしてる風景を目にすることが多いようです。

 

昔のアウトリガーカヌーの特徴

アウトリガーカヌーは、現在、スポーツや観光用に使用されています。

主にグラスファイバー製のアウトリガーカヌーが多く見られますが、昔は木でできており、大木の幹を削って作られていました。

カヌー製作の専門家である「カフナ カライ ヴァア(kahuna kālai waʻa)」たちは、深い森まで分け入って、カヌーを作ることに適している「コア」の大木を探し切り出していたようです。

カヌーの浮には「ハウ」や「ウィリウィリ」など、比較的軽めの木が使用され、「ココナツ(niu)」などの繊維で作ったロープで固定していました。

帆は「ハラ(hala)」の葉が用いられていたとされています。

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