ハワイのニックネーム「アロハ・ステート」の意味とは?
太平洋中央のハワイ島を占めているのが米国の州の1つ「ハワイ」ですが、そのニックネームとして使われているのが「アロハ・ステート(Aloha State)」という言葉です。
ハワイ諸島は太平洋の真ん中に存在し、小さな島たちが集まってできていることが特徴といえますが、すべての島を合わせたときの広さは日本の四国の広さほどといわれています。
快適なリゾート地として有名な「アロハ・ステート」
年間平均気温は23.3度であるなど、年間通して穏やかな気候に恵まれた島たちは、「太平洋の十字路」と呼ばれている位置にあり、快適なリゾート地として知られています。
先住民のポリネシア系だけでなく、アジア系や白人系などいろいろな要素の混交した文化で、独特の異国情緒により多くの観光客を魅了する場所となっています。
この「アロハ・ステート」というニックネームは、ハワイで歓迎や別離のあいさつや愛情表現として使われるハワイ語の「アロハ」が使われており、住民の気風を象徴しているといえるでしょう。
「アロハ」の意味
「ALOHA」を分解すると、「Alo」は顔・表面・存在などの意味を持つ言葉であり、「Hā」は息・呼吸という意味を持っています。
ハワイ語で「アロハ」は、
・別れの挨拶
・愛を告げるとき
などに使われる言葉です。
日本語に訳すと、
「やあ」
「おはようございます」
「こんにちは」
「こんばんは」
「いらっしゃいませ」
「さようなら」
といった日常の挨拶のみならず、
「愛しています」
という気持ちを伝えるときも使われるため、ひとつの言葉ですべてを表現することが特徴です。
多様な文化がハワイ文化を美しくする
ハワイに渡来した宣教師が考案したムームーにポルトガルの労働者が持ちこんだ民俗楽器を原形としたウクレレを用いたハワイアン音楽、明るい原色を使ったアロハ・シャツなど、ハワイの生みだしたもののほとんどは「人種のるつぼ」と呼ばれるハワイ文化を物語っています。
ハワイ文化は多様な文化で織り成されたものといえますが、たとえば次のようなことが今の美しいハワイ文化をつくっているといえます。
・ネイティブ・ハワイアンと呼ばれた古代から伝わる風習・文化
・西欧人によるキリスト教を基盤とした文化
・移民者による歴史・文化・食習慣
そして、ハワイで長い間受け継がれてきた「フラ」などハワイ独特の文化と、自然の中に神の存在を見出し崇拝しながら生活してきたネイティブ・ハワイアンの神話や伝説などが加味され、今でもハワイ諸島の至る場所では神話や伝説などが点在しています。