ハワイアンキルトとは?キルティングの特徴やパッチワークの違いなど紹介
ハワイアンキルトとは、キルティングラインが美しいことで知られている工芸品であり、古くからハワイで受け継がれています。
特徴的なデザインのキルティングであるため、はじめてハワイアンキルトに挑戦する方の中には、難しさについ諦めてしまうこともあるようです。
そこで、ハワイアンキルトについて、キルティングの特徴やパッチワークの違いなどを紹介していきます。
ハワイアンキルトとは
「ハワイアンキルト」とは、デザインに合わせてカットした生地を、土台の生地に縫い付ける手縫いの工芸品です。
シート状の綿を挟み、キルティングを施すことで、デザインがふっくらと浮き出る仕上がりになります。
左右対称やシンメトリーのデザインが特徴であり、モチーフとしてはハワイを象徴する植物・花・海の生物・楽器・ハワイ王族の王冠などが使われます。
ハワイアンキルトの特徴
ハワイアンキルトの特徴として、土台である1枚の布にモチーフを縫い付ける手法であることが挙げられます。
ハワイでは布地は貴重だったために、端切れを利用するパッチワークキルトが発展しなかったため、ハワイアンキルトが主流となりました。
また、ハワイアンキルトに使う色のうち、黒はタブーだったとされています。
これは、多くのハワイアンが黒は邪悪な悪霊の色と見なしていたことに由来します。
パッチワークキルトの違い
パッチワークは、小さな布と布をはぎ合わせて一枚の布へと仕上げます。
表地と裏地の間に薄い綿を入れて重ねた状態で刺し縫いし、作品にまとめたものがキルトです。
そのためパッチワークキルトとは、パッチワークで仕上げた布と裏地の間に綿を挟み、刺し縫いして仕上げた布といえるでしょう。
ハワイアンキルトのデザイン
ハワイアンキルトのデザインは、まず色は2色でシンメトリックになっています。
デザイン周りにはエコーイングキルトと呼ばれる輪取りや水の波紋のような曲線で描かれたキルティングが施されます。
ハワイアンキルトの生地
ハワイアンキルトはすべてステッチを手作業で行うため、一針一針心を込めて縫われています。
さらに伝統的なハワイアンキルトは100%コットンの無地2色が使用されます。
ポリエステル混紡のコットンが使われることもあるものの、コットン100%の生地はアップ リケとキルティングのどちらも比較的楽なのでおすすめです。
完成後の質感もコットン100%のものは柔らめで手触りもよく、気持ちよく使用できることでしょう。