青森のパワースポットといわれる「日本最古のりんごの木」とは?

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現在、スーパーなどで購入できるりんごには、「ふじ」や「つがる」など日本の名が付けられているものの、西洋りんごであることが特徴です。

大きな果実をつけることが特徴である西洋りんごの日本最古の木が、実は青森・津軽にあります。

青森のパワースポットとしても人気の場所ですが、「日本最古のりんごの木」について説明していきます。

青森に残るもっとも古いりんごの木

青森県は全国のりんご生産量の約6割を占める「りんご王国」ですが、津軽には日本で最古といわれるりんごの木が存在します。

日本で流通しているりんごは西洋リンゴですが、もともとは中央アジアのコーカサス地方が原産地といわれています。

それがヨーロッパを経由してアメリカへと渡り、明治にアメリカから日本へと輸入されたことがきっかけで現在、西洋リンゴが主流となりました。

そのときの初期のりんごの木が、現在の青森県津軽に残されており、パワースポットとしても知られるようになっています。

すでに140歳を超える長寿の木

日本最古のりんごの木があるりんご園には、フジや津軽など主流といえる木9品種がずらりと並んでいます。

その手前に白い柵で囲まれた3本の木がありますが、これは明治11年に植栽された「紅絞(べにしぼり)」2本と「祝(いわい)」1本です。

昭和35年には青森県指定天然記念物文化財に指定され、御年140歳を超える木ですが、見た目は一般的なりんごの木と差はありません。

従来までは60箱ほどりんごを収穫していたようですが、現在は木に負担をかけさせないように着果数を減らし、20箱程度の収量に抑えているようです。

植物の生命力を感じさせてくれるパワースポット

リンゴの木の寿命は通常30年ほどといわれていますが、140年を超えてもまだ生き続けているのは奇跡といえるでしょう。

最古のりんごの木のまわりの幹や枝別れした場所には、コンクリートで覆いがしてあります。

表面の皮が剥がれむき出しになった部分から、雨水などが侵入しないようにするためのようです。

最古のりんごの木のうち、「祝」は幹が真っ二つに裂けたことがあったそうですが、裂けた幹を針金で巻いて繋ぎなおしたところ、ふたたびひとつになり復活したという強さです。

そもそも木は実をつけるときに多くのエネルギーを使いますが、たくさんの実を誕生させても140年生き続け、幹が割れても復活する姿に、植物の生命力を感じさせられることでしょう。

疲れ果てず長生きしているこの木を見れば、パワースポットとされる理由に納得できるはずです。

所在:〒038-3104 青森県つがる市柏桑野木田地内
問い合わせ先:つがる市経済部商工観光課
電話番号:0173-42-2111
営業時間:10:00~15:00(閉園)
定休日:不定休
アクセス:弘南バス鶴田線(廻堰経由)つがる市役所柏支所前より徒歩約5分

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