神様の島と言われる宮古島で一番おすすめのパワースポット
美しい海、そして琉球石灰岩で出来ている宮古島には、昔から自然の恵みに感謝し、神様を敬うという風習があります。その理由として、宮古島は「神様の島」と言われ、たくさんの御嶽があるからだと思われます。今回は島の中で最もおすすめの御嶽である「漲水御嶽」を紹介します。
御嶽とは
まず「漲水御嶽」を紹介する前に「御嶽」とは何かを見ていきましょう。御嶽(うたき)とは、沖縄に琉球時代から伝わってきた信仰における聖域で、森や泉、それから島のことを言います。
沖縄では自然崇拝や祖先崇拝が信仰の基本となっているため、自然豊かで神様が作った島であると言われる宮古島は、今でも多くの方が御嶽を島の聖域として敬っているのでしょう。神様に仕えることができるのは昔から霊力の強い女性であると言われており、御嶽は男子禁制となっています。
宮古島のおすすめ御嶽 ~漲水御嶽~
宮古島は8つの島からできた、約158平方キロメートルある亜熱帯海洋性気候の島です。那覇からは300キロ離れたところにあります。そんな宮古島にある、訪れた際に一度は行っておきたいパワースポット「漲水御嶽」(はりみずうたき)を紹介します。
先ほども述べた様に、御嶽は神様が降りてくる神聖な場所であり、男子禁制な所がほとんどです。しかし、漲水御嶽は唯一誰でも立ち入ることが出きる御嶽です。平良港の近くに位置し、五穀豊穣を祈願する世乞イ(ゆうくい)などの御願年中行事が行われています。島で最も格式の高い拝所です。
漲水に伝わる民話
漲水御嶽には伝説が残されています。そこには宮古島を作った神様、恋角(こいかど)と恋玉(こいたま)が舞い降りてきて、様々な物を創り天に帰っていったそうです。その2柱が舞い降りた地の周辺に、島の人々は石を積みお祈りをする様になったようです。
漲水御嶽に関する伝説はもう一つ、白蛇神話があります。白蛇(恋角)が青年に化け、平良に住む少女に3人の子どもを授け、3歳になった子どもたちが漲水御嶽の守護神となったという神話です。これらの神話から宮古島にも白蛇信仰があると言えます。
漲水御嶽の歴史
漲水御嶽は中宗根豊見親が16世紀に建設しました。オヤケアカハチの乱に勝利した後、漲水御嶽を整備し、奉納したと言われています。
漲水御嶽を参拝する時に守るべきこと
まず鳥居の前で一礼し、鳥居をくぐったら真ん中(神様の通り道)ではなく端っこを通り、拝所の門の前まで来たらまた一礼しましょう。ただし、地元の方が拝んでいる時は邪魔にならない様に外で待機していて下さい。
拝所では手を合わせてお祈りをします。その際、人それぞれ様々な願い事をするかと思いますが、観光・または出張で宮古島を訪れた時には、まず挨拶替わりに自己紹介・宮古島に足を踏み入れさせていただいたことに対してのお礼・訪れた目的・滞在中の安全祈願をしましょう。それから、もし可能であれば、帰る時も同じように漲水御嶽を訪れ、感謝の気持ちを伝えましょう。
まとめ
基本御嶽は男子禁制ですが、宮古島にある漲水御嶽はマナーさえ守ることが出来れば観光客でも参拝することが出来ます。格式の高い聖地なので清らかな心で足を踏み入れましょう。