ハワイとポリネシア人の関係とは?ハワイへの移動経緯やその時期について紹介
ポリネシア人は、北はハワイ諸島・南はニュージーランド・東はイースター島の3か所を結ぶ三角形の中に含まれる東太平洋上の島々の住民のことです。
そのためポリネシア人が使っているハワイ語・タヒチ語・ラパヌイ語・マオリ語などは、共通する部分があるとも言われています。
さらにハワイの神像や音楽などもポリネシア人と関係が深いといえますが、ハワイへの移動経緯やその時期について紹介していきます。
ポリネシア人とは
ポリネシア人とは、以下の3点を結んだときにできる三角形に含まれる東太平洋上の島の住民です。
・北…ハワイ諸島
・南…ニュージーランド
・東…イースター島
3500年ほど前に、トンガとサモアで育まれた文化をもとに、タヒチやマルケサスへと移動したと考えられています。
そのためポリネシア人のハワイへの移動は、マルケサスとタヒチからそれぞれ二度と考えられるでしょう。
太平洋の島同士をいつ、どのように移動したのかについて、複数の説があります。
今後は研究が進むことにより、明確になることが期待されています。
ポリネシア人の移動経緯
太平洋の島に住むポリネシア人は、アジアから移動してきた人たちと考えられます。
もともと中国南東部または台湾あたりの住民が南へと移動し、フィリピンの島々を南下してソロモン群島を経て、太平洋の島々にたどり着いたという説が濃厚とされています。
東はイースター島・南はニュージーランド・北は台湾・西はマダガスカル島まで、オーストロネシア語族の言葉が使われているエリアと、アウトリガーカヌーが使用されている地域はほぼ一致するといった研究結果もあるようです。
ポリネシア人がハワイへ移動した時期
トンガやサモアから東へ向かったポリネシア人は、タヒチ周辺で他の太平洋の島々へ展開したと考えられていました。
しかし島ごとの出土品(釣り針)からみたとき、タヒチではなくマルケサスを分岐点とし、ハワイへと移り住んだと推測されています。
マルケサスからハワイへ移動した時期も紀元後500~700年頃と考えられていますが、紀元後1000~1300年頃にタヒチとハワイとの間でカヌーによる交流があったと考えられています。
ポリネシアのカヌーは、貿易風の風上に向かっても航海しやすい構造です。
遠く離れた島まで移動した理由は、食糧を求めるなどでしょう。
ただ、月・太陽・星座・風向きなどから方位を確認し、雲・空・鳥の種類・潮の流れなど察知できる海洋民族だったと考えられています。