ハワイ・セントパトリックデーで演奏されるバグパイプとは?歴史や音色を紹介

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バグパイプとは、袋(bag)と管(pipe)を合体させた楽器であり、口に咥えたブロー・パイプで息を袋へ吹き込み、4本のパイプに空気を送り出して音を鳴らします。

アイルランドの祝日、聖パトリックデーと呼ばれる3月17日には、ハワイでもバグパイプとドラムによる演奏やパレードなどが開催されています。

そこで、ハワイの聖パトリックデーで演奏されるバグパイプについて、その歴史や音色など特徴を紹介します。

 

バグパイプとは

「バグパイプ」とは、皮袋にリードがついた数本の管で演奏する楽器です。

空気を袋へ送り、管へと押し出すことで音を発する風袋がついたリード楽器といえます。

スコットランドの軍楽隊が用いることの多い楽器で、代表的な民族楽器として親しまれています。

 

バグパイプ誕生の歴史

バグパイプ誕生の歴史は、初めてイギリス軍隊で使用された1431年までさかのぼります。

大きな音で相手を威嚇することを目的に使用されたともいわれていますが、16世紀にはすでにスコットランド軍隊で使用される楽器になっていました。

現在のバグパイプは、70種類を超えるほどの数であり、いろいろな民族を経てスコットランドまでたどり着いたと考えられます。

 

バグパイプの音色

バグパイプの音色は、紛れもなくイギリスの歴史や文化から受け継がれたと考えられます。

オーボエ・イングリッシュホルン・バスーンなどリード楽器に似た音色です。

口にくわえた管を通して、バッグへ空気をためて圧力を加えて空気をパイプに送ることで音が出るため、独特で幻想的な音色を出します。

 

バグパイプが有名な国

バグパイプは、袋と管が一緒になった楽器で、起源はペルシャともいわれています。

スコットランドのイメージが強いものの、同じ仕組みの楽器はエジプトなどの中近東や、アイルランド・フランスブルターニュ地方・ スペインガリア地方などでも伝承されているようです。

ただし日常的にバグパイプを演奏するのがスコットランドのため、そのイメージが定着していると考えられます。

スコットランドにバグパイプは、グレート・ハイランド・バグパイプと呼ばれ、圧巻といえる音量で、伝統衣装のキルトに身を包んだ民族衣装で演奏します。

世界でも独特のスタイルでパフォーマンスを見せるのがスコットランドであるため、バグパイプはスコットランドの楽器という強い印象を残すことになったと考えられます。

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