ポリネシア人の移住とは?ハワイなどの3つの諸島の範囲での経路

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ポリネシアは、オセアニアの海洋部の分類の一つであり、ハワイ・ニュージーランド・イースターの3つの諸島を結ぶ三角形の範囲の総称です。

アジアから移動してきたポリネシア人は、フィリピンの島々を南下し、ソロモン群島を経て太平洋の島へとたどり着いたと考えられています。

そこで、ポリネシア人の移住について、ハワイなどの3つの諸島の範囲で考えられる経路を紹介します。

 

ポリネシアとは

ポリネシアとは、ギリシャ語で「多くの島々」の意味の言葉です。

太平洋諸島の中で、ハワイ・ニュージーランド・イースター島を結ぶ巨大な三角形の内側に位置する島たちの総称とされています。

三角形の一辺は8000キロに及ぶほどの巨大な範囲ですが、北は北回帰線から南は南回帰線を越えた南緯47度付近まで、さらに経度180度の東側のツバルから西経100度付近までの区域です。

島の中でも、ハワイ・タヒチ・フィジーは海外旅行で有名な場所といえます。

他にもトンガ・ニューカレドニア・バヌアツ・サモア・クック諸島・ソシエテ諸島・マルキーズ諸島など、いろいろな島で構成されています。

 

ポリネシア人の移動経路

ポリネシア人は、アジアから太平洋へ二度ほど移動したと考えられています。

一度目の移動は、氷河期の終わりごろである6万年から4万年ほど前にさかのぼり、スンダ列島を東に移動してオーストラリアへも渡ったようです。

二度目の移動は、フィリピン諸島を経由しており、主にこの移動がポリネシア人の起源になったと考えられています。

ポリネシア人の祖先は、紀元前から紀元後、アジアからタヒチ周辺のマルケサス諸島へと渡り、さらにハワイ・イースター島・ニュージーランドに移動したと考えられます。

マルケサス諸島から各地へと人が移動した範囲がポリネシアであり、文化・言語・身体の特徴など、いずれもこの区域の人たちの同質性は高めといわれています。

また、アジアからメラネシアまたはミクロネシアを経由して渡った祖先も存在するとされているため、経由したエリアとの文化の相違は明確に分けることは難しいといえます。

19世紀に入り、ポリネシアはドイツ・フランス・イギリス・アメリカなどの植民地・保護国になりました。

現在は、ニュージーランドやツバルなどの独立国もあるものの、アメリカ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・フランスの領土である諸島や島が多く存在しています。

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