「この木なんの木」でおなじみだった「日立の樹」とも呼ばれる「モルナルア・ガーデン」
ハワイにそびえたつ「この木なんの木」でおなじみの「日立の樹」をご存じでしょうか。
正式名称は「モアナルア・ガーデン」という木で、カメハメハ5世が王子のときに暮らしていたコテージが所在していたとされる私有の公園です。
オアフ島のホノルル空港から車で10分程度の場所にあり、「プリンスロット・フラ・フェスティバル」の会場としても使われています。
「モアナルア・ガーデン」は樹齢130年を超えるモンキーポッドの木で、日立製作所のCMに登場する「日立の樹」として知られています。
日本人観光客が訪れることの多い公園とされていますが、モアナルア・ガーデンの歴史や注目のポイントについて紹介していきます。
モアナルア・ガーデンの歴史
「モアナルア・ガーデン」にコテージが建てられたのは、カメハメハ5世がカメハメハ王朝でまだロット王子だったときです。
もともとは、
・娯楽の間
・寝室・居間
・厨房・食堂
の3か所に分かれた平屋だった場所で、1884年に亡くなった王女の遺志により、地元実業家のサミュエル・ミルズ・デイモンが相続しました。
そのため現在の所有者は、サミュエル・ミルズ・デイモンの曾孫会社カイマナ・ベンチャー社です。
公園のモンキーポッドの大木は、日本の電機メーカー「日立製作所」が1973年から企業宣伝のシンボルとして使っている木で、テレビCMなどでも以前は多く放映されていました。
「日立の樹」の由来
モアナルア・ガーデンパークには「HITACHI」のサインボードが掲げられており、以下のような記載がされています。
“「日立の樹」は、社会インフラや家電製品、それらを支える部品・材料、さらには物流や金融サービスまで、さまざまな事業領域でグローバルに活動する日立グループが、技術を持ち寄って社会に貢献する姿を象徴するものとして、長年にわたりCMなどで活用されてきました。現在、「日立の樹」は、世代や地域を越えて多くの人々に親しまれており、お客様と日立グループを結ぶ絆として大きな役割を果たしています。
日立グループは、この「日立の樹」を世界の人々に親しまれる「樹」に育てていくとともに、この緑豊かなモアナルア・ガーデンを魅力溢れる憩いの場としていつまでも大切に守っていきます。
モンキーポッドの大木はホノルル郡の特別保護樹木に登録されている木でもあり、日立製作所はデイモン財団解体まで協定を結び自社の宣伝活動に使用していました。
財団が解体した後はカイマナ・ベンチャー社と宣伝使用料を期限付きで支払う契約で合意され、日立製作所のシンボルの木として使われているようです。