ハワイで禁じられた島といわれる「ニイハウ島」とはどのような場所?
ハワイ諸島の西端に位置する「ニイハウ島」は、「禁じられた島」や「禁断の島」と呼ばれている場所です。
秘密の多い島というイメージですが、カウアイ島とともにハワイ最古の島といわれる場所なのに何を禁じられているのか、「ニイハウ島」について紹介していきます。
ニイハウ島は個人所有の立入禁止の島
「ニイハウ島」はハワイの中で最も西側に位置する面積は約179㎢の島で、カウアイ島とともにハワイ最古の島であることが特徴です。
カウアイ島とニイハウ島の距離は南西に約27㎢で、天候に恵まれていればカウアイ島からニイハウ島を眺めることもできます。
標高約381mのパニアウ山があり、島内唯一の集落といわれているプーワイには、ネイティブハワイアンなど先住民が百数十人ほど生活しています。
しかし個人所有の島なので、観光客など一般の方が自由に立ち入ることはできず、禁じられた島と呼ばれているようです。
ニイハウ島の所有者
ニイハウ島は、1864年にスコットランド人であるエリザベス・シンクレア婦人がカメハメハ5世から1万ドル+ピアノ1台で購入されましたが、その後はその末裔・ロビンソン一家が所有しています。
ハワイアン文化を守るという約束のもとで生活しているようですが、個人所有のため、島に出入りできるのはロビンソン一家とカウアイ群の関係者のみです。
ただ、島の一部に上陸可能なツアーなどが組まれていることもあるため、一般の方でも足を運ぶことができるチャンスはあります。
島民はロビンソン一家に仕えるハワイ人
ニイハウ島で暮らす人たちは島を所有するロビンソン一家に仕えるハワイ人ですが、共通言語はハワイ語・ニイハウ方言です。
島唯一の村落「プウアイ」では、異国などの刺激もない状態でハワイアンの文化や伝統を守りながら生活を送っているとされています。
ただ、外部との接触を一切断っているわけではなく、船でカウアイ島に買い出しなどに行くこともあるようです。
公認ツアーなら上陸可能
ニイハウ島は一般の人たちが自由に足を踏み入れることができない場所のため、人の手が加えられることのない美しい自然を保っています。
島を訪問するチャンスはロビンソン一家が住民のために用意した医療用ヘリコプターによる公認ツアーだけですが、ヘリコプター維持費のためにツアーが組まれているといわれています。
そしてツアーは最低でも5名集まらなければ出発できないといった決まりもあるため、ある程度人数を揃えた上で申し込んだほうがよいでしょう。
また、決められたビーチへの上陸は可能ですが、島民の写真撮影や交流は禁止されているなど、いろいろな制限もあります。
ヘリコプターからの美しい景色や、ビーチでのシュノーケリングを楽しみたい方にはおススメです。