ハワイの建築工事とは?現地らしい建築を表現している場所と建築・修繕工事の特徴
ハワイで行われた建築工事により完成された建築物には、たとえば伝統的なプランテーションハウスや20世紀半ばの代表作であるリジェストランドハウスなどがあります。
現地の自然や環境、気候などに合わせた建築物が多く、特徴的なものばかりです。
そこで、ハワイの建築工事について、現地らしい建築を表現している場所と建築・修繕工事の特徴を紹介します。
ハワイらしさを表現している建築
ハワイらしさを表現している建築は、たとえばハワイアン・モダン建築を代表する建築家が建てたIBMビルディングなどです。
1962年にホノルルに建てられたランドマークといえる建物であり、コンピューターのパンチカードを模した蜂の巣のような外観が特徴的といえます。
古くはサトウキビなどの大規模農園の移民のために、1800年代後半から1990年代中頃に建てられた簡素な家がハワイらしさを表現しているといえます。
日本と同じく、木造の平屋造が多く、風通しの良さが特徴といえる高床式が採用されていました。
玄関に数段の階段が設けられており、フロントにカバードポーチやラナイが備えられるなど、趣が感じられます。
20世紀半ばの建築家、ウラジミールオシポフの代表作であるリジェストランドハウスなども、1952年当時のハワイらしさを残す建物であり、タンタラスの丘の深い森と一体化した雰囲気です。
ハワイの建築・修繕工事の特徴
ハワイの建築・修繕工事の特徴として、主に以下の3つが挙げられます。
・部材の調達が困難である
・許可が下りるまで時間がかかる
・業者の稼働時間が限定される
それぞれ説明します。
部材の調達が困難である
ハワイでは、建築や修繕の部材の調達が困難といわれています。
建物を建てるときや修繕工事を始めるときは、デザインや仕様を決めて、建材や部材を調達します。
しかしハワイは島であり、資材をスムーズに調達できるわけではありません。
特に大きな建材は船便で調達しなければならず、数か月かかるケースや、そもそも調達に至らない場合もあるようです。
許可が下りるまで時間がかかる
ハワイは建設工事の許可が下りるまで時間がかかります。
建物の躯体や水回りの工事、電気系統などの作業についても許可が必要ですが、自治体や管理組合から許可が出るまで数か月かかることもめずらしくありません。
業者の稼働時間が限定される
ハワイは、工事専門の業者が稼働できる時間が限定されています。
作業ができるスペースも限られていると、複数の工事を同時に行うことができず、限られた時間での作業となります。
しかし専門業者が請け負う現場は1か所ではないため、複数掛け持ちしている中で時間を割り振ることになり、工期が延びるケースもあるようです。