カライモク通りで目にするバニヤンツリーとは?ハワイでの役割や言い伝えを紹介
ハワイ旅行に行ったときには、ワイキキのカライモク通りでカライモク・バニヤン・ツリーを目にします。
バニヤンツリーは、ハワイ島・ヒロのバニヤンドライブが有名であるものの、山の中だけでなく街中でも目にすることが多いなじみの深い木です。
そこで、カライモク通りで目にするバニヤンツリーについて、ハワイでの役割や言い伝えを紹介します。
バニヤンツリーとは
バニヤンツリーは、インド原産のアコウ亜属・イチジク属の樹木です。
ハワイ語で「パニアナ」・日本で「菩提樹」と呼ばれます。
独特な形をしており、複数の木の集合体にも見えるものの、1本の木で30メートル以上の高木へと成長します。
ハワイは日差しが強いといえますが、日陰を作って涼しさをもたらしてくれる大切な植物ともいえます。
枝が大きくのびて気根という長い根を垂らし、地面まで届いた後に幹のような役割を担います。
その気根は新しい木のようになって、さらに枝を広げて気根を垂らすことを繰り返し、広がっていきます。
ハワイでのバニヤンツリーの役割
ハワイでのバニヤンツリーは、各島に生息している樹木です。
山だけでなく街でも目にする馴染みの深い木であり、日本の沖縄にあるガジュマルは仲間といえばイメージしやすいでしょう。
1本の木から数百や千超えの気根が育つこともあるほどの生命力あふれるハワイのシンボル的な木です。
2023年8月に、マウイ島ラハイナで発生した山火事では、町全域が被害に遭っています。
その甚大な被害で、アメリカ最大のラハイナのバニヤンツリーは焼けてしまいましたが、木が生きていたことが判明しました。
残ったバニヤンツリーは、1873年に最初のキリスト教宣教師がラハイナに降り立ってから50周年経ったことを記念して植樹されたそうです。
焼けてしまった枝から緑色の葉が出てきているため、だんだんと元気を取り戻し、再びラハイナを鮮やかな緑で覆ってくれることが期待されています。
ハワイでのバニヤンツリーの言い伝え
ハワイのシンボルといえるのがバニヤンツリーですが、四大神と並ぶ月の女神、ヒナの神話にも登場する樹木です。
ヒナは月で暮らしており、糸をつむぐ文化のなかった不織布であるタパを作って暮らしていました。
樹皮をはがして水につけてなめして作ります。
月の暗い場所は、ヒナがタパを作る材料のバニヤンツリーと言い伝えられており、そのバニヤンツリーの下にヒナが住んでいるとされています。