ハワイで初のクリスチャンとは?キリスト教の布教に大影響を与えた人物を紹介
クリスチャンとは、イエス・キリストを救い主であると信じ、教えに従う人です。
ハワイにおけるキリスト教は、1820年、プロテスタント宣教師団が上陸したことをきっかけに広まりました。
歴史的な教会であるカワイアハオ教会やホノルル・キリスト教会などはその由来の1つであり、ハワイの言語文化や歴史にも多大な影響を与えています。
そこで、ハワイで初のクリスチャンや、キリスト教の布教に大影響を与えた人物を紹介します。
ハワイ初のクリスチャン
ハワイにキリスト教宣教師が上陸したのは1820年です。
ハワイ島のカイルア・コナに、ボストンから訪れたプロテスタント宣教師団が上陸しました。
この宣教師団がハワイへ上陸するきっかけを作ったのが、ハワイ島出身のヘンリー・オプカハイア氏です。
ネイティブ・ハワイアン初のクリスチャンとしても全米で知られています。
キリスト教への関心
ヘンリー・オプカハイア氏が誕生したのは1792年、ハワイ島のケアラケクア湾近くです。
10歳で村が戦いに巻き込まれ、孤独の身となり、近くの神殿の神官が実の伯父だっため、引き取られました。
コネチカットに移り住み、その数年後にはイエール大学の神学生エドウィン・ドゥワイト氏と出会ったことで、キリスト教に関心を抱きます。
クリスチャンとしての強固な信仰を抱き、コネチカットのキリスト教社会に広く受け入れられました。
各地の教会でのスピーチや、旧約聖書中の創世記のハワイ語翻訳なども行ったとされています。
ハワイでの布教活動のサポート
ヘンリー・オプカハイア氏は、1814年、同年代のアメリカ人宣教師サミュエル・ラグルスとハワイ語のアルファベット表記を考案します。
さらに、ハワイ語の文法・語彙の辞典も作り始めます。
2人の作成したハワイ語辞典が、後の宣教師団のハワイにおける布教の大きな手助けになったといえるでしょう。
宣教師団活動への影響
ヘンリー・オプカハイア氏は、1817年、外国人向けの神学校の第一期生として入学しました。
その後、牧師としてハワイにキリストの教えを広めたかったようですが、1818年、わずか26歳でチフスにより命を落とします。
完成していた自伝は、彼の死後、エドウィン・ドゥワイトの手で出版されました。
ハワイの宣教師団派遣の動きに拍車をかけるきっかけとなり、売上も派遣費用の一環として使われたといわれています。
ヘンリーの活動により、ハワイへ宣教師団がやってくるようになったのは紛れもない事実といえるでしょう。



