ハワイに建てられている「トーテムポール」とは?起源や目的を簡単に紹介

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ハワイ旅行で「トーテムポール」が建てられている風景を目にすることがあります。

このトーテムポールは北西海岸インディアンの作る彫刻の柱であり、紋章として動物や神話に登場する人物が刻まれていることが特徴です。

そこで、ハワイで目にすることのある「トーテムポール」について、起源や目的を簡単に紹介していきます。

 

トーテムポールとは

「トーテムポール」とは、北アメリカ北西海岸のインディアン諸族が、動物・鳥などを彫刻した柱です。

独立柱・家柱・墓柱として建てられることが多く、たとえば先祖代々伝わる神話・伝説・戦い・婚姻・葬式などの歴史を、氏族との関係の深い動物や人の形などに表して柱に刻みます。

過去・現在・未来における人・動植物・自然・社会・環境などの組み込まれている精神的な象徴とされています。

 

トーテムポールの起源

トーテムポールの起源には諸説ありますが、ヨーロッパ人との三角貿易で富が先住民の族長たちが、力を誇示するために高く複雑な彫刻のトーテムポールを建てたとされています。

実際、起源は謎が多く、最盛期は1830~1860年代で、先住民のヨーロッパ人との交易による要因が大きいとされているようです。

 

トーテムポールの目的

トーテムポールに動物や人の形が彫られていますが、多くの場合はポールの一番上に彫刻してある内容が一族を見分ける象徴で、氏族の由来のシンボルとされています。

ハワイだけでなく日本でも目にすることのあるトーテムポールですが、建てられている目的は主に以下の3つです。

・出自・業績・出来事など伝える

・歴史を記録する

・富の象徴とする

 

それぞれの目的について説明します。

出自・業績・出来事など伝える

トーテムポールの目的は、出自・業績・出来事など伝えることです。

民族ごとで目的は異なるため一律ではないものの、伝統的なトーテムポールは個人の出自・業績・出来事などが題材になっていることが多いとされています。

 

歴史を記録する

トーテムポールの目的は、一族の歴史を記録することとされています。

先住民社会のクランという氏族制度では、一族を象徴する生き物を持ちます。

そのためクランごとが象徴とする生き物をトーテムポールに彫って、どの動物の化身なのか出自を伝えていたようです。

 

富の象徴とする

トーテムポールの目的は、富の象徴ともいわれています。

建てるためには一定の財力が必要となり、建立することで招待客を多く招いてもてなすことも必要されていました、

財力がなければ建てることができなかったため、富の象徴とされていたようです。

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