伊勢神宮のパワースポット

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日本で大きな規模を誇る神社が伊勢神宮で、神様が集う神聖なる場所として古くから伝えられています。同時にパワースポットとしての規模も最大であり、参拝する方々は様々な目的を持って訪れ、中京・関西両エリアにおいて正月は初もうでスポットとして人気を博しています。今回は伊勢神宮のパワースポットについて説明しましょう。

伊勢神宮について

本神宮は天照大御神を祀る内宮のほか、豊受大御神(産業に関する守り神)を筆頭に別宮が14か所で、摂社が43か所、末社が24か所、そして所管社は42か所の合計125か所で構成されているため、大きな規模を誇っています。

今から約2000年前に天照大御神を伊勢に祀ったことが始まりで、奈良の桜井を起点に三重の伊賀地区、滋賀の米原、岐阜の瑞穂、そして再び三重に入り桑名、亀山、津、松阪を経て最終的に伊勢の順に御巡幸を行い、皇大神宮に祀られました。

当初は皇族以外の参拝は禁止されましたが、1287年には大勢の人たちが本神宮へ向けて参拝目的での訪問が緩和され、江戸時代では庶民の楽しみの一つとしてお伊勢参りが盛んになり、東海道五十三次を旅する目的の一つとして人気でした。

今のように新幹線や高速道路などはまだ存在しないため伊勢までの道のりは京都同様、長期間にわたる旅を物語っています。時代は変わり、交通面においても発展した今でもお伊勢参りは国内外問わず高い人気を誇り、全国約8万社の頂点に君臨しています。

参拝はどのようにやるの?

先ほどふれたように本神宮は125か所の宮社で構成されていますが、一気に回るとしても一日で回り切れないことでも、最大級を象徴しています。しかし、125か所を全部回らなくても問題はありません。

「外宮先祭」の言葉に則って年中問わず外宮からスタートするのが習わしとして言い伝えられています。それでは、外宮から順に参拝ルートについて説明していきましょう。

外宮の橋、つまり火除橋の左側を歩いてから橋のすぐ隣にある手水舎にて手と口を清め、第一・第二の鳥居がありますのでそれぞれ立ち止まってから一礼をします。そして、正宮で二拝二拍手一拝を行ってから参拝しましょう。別宮も同じように行ってください。

内宮とは距離があるためバスやタクシーなどで移動し宇治橋の右側を渡り、少し距離がある手水舎で口と手を清めてからすぐそばにある一の鳥居で立ち止まり、一礼をしましょう。二の鳥居以降に関しては外宮と同じ要領で行えば問題はありません。

パワースポット

本神宮は、内宮と外宮問わずすべてがパワースポットとなっています。ご利益に関しては仕事運や恋愛運、家内安全や交通安全、無病息災など効能は広範囲で、様々な目的で訪れる方々で賑わっています。

外宮

まずは三石(川原祓所)で、20年に一度行われる式年遷宮にお祓いをするといわれています。その次は小さな石の橋がありますが、見た感じでは亀に見えるため亀橋の別名を持っています。高倉山古墳の入り口の一部で、岩扉として使われていたなどといった説があり、太古からの力を宿しています。

第一別宮(多賀宮)へ向かう途中の階段の一つは飛び出したかのような石がありますが、地蔵石と呼ばれ、見つけて拝んだ場合はよき知らせに恵まれるとの言い伝えが残されています。その多賀宮は荒御魂を祀り、願い事があるのならばそのあらぶった力によって後押しされ、成就すると言い伝えがあります。

内宮

場所は内宮へと変わり、最初は宇治橋でその下を流れる五十鈴川によりパワーが宿り、清い気持ちで橋を渡ると願い事が叶うといわれています。次は風日折、つまり風の神に属し、風力によって島路川のパワーと合わせ、風日折宮橋から神楽殿までの道のりで力を得るといわれています。

第一別宮となる荒祭宮ですが、前述の多賀宮同様荒御魂を祀っており、巨木に強い力を感じるため地元の方でも訪れています。そして四至神で、五丈殿の東側の石碑は石神として祀られ最も力が強いパワーを感じるスポットと言われています。

最後は伊勢神宮の境内にある巨木に注目しましょう。御正宮前にある巨木の一つが左側に傾き、不思議な力が宿っているため、パワースポットとして注目されています。

注意点

それでは気を付けるべき点を紹介しましょう。内外宮共通として一部区域は撮影ができないため、現地の案内に従いましょう。また、橋の真ん中は空いているといった話になりますが、それは神様が通るための道として神聖なる存在となっているため通行をするのは避けた方が良いという事になります。

火除橋と宇治橋の前に立札が掲げられており、案内に従いながら渡りましょう。一般的な神社にはあって当たり前のおみくじと賽銭箱ですが、本神宮にはこれらの設備は一切ありません。御正宮の役割は日々の感謝を報告する役割を持っているため賽銭は基本的に禁止されています。

願い事に関しては第一の別宮(内宮は荒祭宮、外宮は多賀宮)で対応できるため、個人的な願い事をする場合は覚えておくとして、そうでない場合でも一度訪れてみましょう。また、おみくじもないので訪問した日はすべて吉日とされています。日々感謝とすべての人が公平であるとの認識ですので、私利私欲を捨てる精神で純粋なる心でお参りしましょう。

交通アクセス

・住所
〒516-0023 三重県伊勢市宇治館町1番地(内宮)
〒516-0042 三重県伊勢市豊川町279番地(外宮)
・交通アクセス
近鉄山田線宇治山田下車徒歩約10分(外宮)
近鉄山田線五十鈴川下車徒歩約40分(内宮)
※外宮から内宮へ行く場合は、徒歩約50分程度。

まとめ

内宮と外宮の二か所を合わせても規模は最大級で、それ故に全体がパワースポットとなり、強力な力を得るといわれている伊勢神宮ですが、古くからお伊勢参りとして訪れる人たちにとっては、様々な目的に対する力を授け、それ以降の生活などにおいて良き方向へと向かってくれる力を秘めています。

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