ハワイのナイトブルーミングとは？ミステリアスな植物の特徴を紹介

ハワイのナイトブルーミングとは、夜に咲いて芳香を放つ花のことです。

たとえば、夜に一晩だけ花が咲くサボテンの「月下美人（ナイト・ブルーミング・セレウス）」や「ナイト・ブルーミング・シリアス」が知られています。

初めてのハワイ旅行では、夜になると香りの良い花を咲かせるミステリアスな植物に触れてみてはいかがでしょう。

そこで、ハワイのナイトブルーミングとは何か、ミステリアスな植物の特徴を紹介します。

ナイト・ブルーミング・シリアスとは

「ナイト・ブルーミング・シリアス」とは、ハワイの夜に咲くサボテン科の植物です。

「ホノルルクイーン」とも呼ばれる花であり、夜に美しい白い花を咲かせます。

サボテン科の植物ですが、和名は「ビャクレンカク（白蓮閣）」で、夏の一夜に開花します。

名前の由来は、ホノルル市内のプナホウ小学校の生垣として知られているからといわれています。

タンタラスの丘にも群落がみられ、一夜に数千もの花を咲かせ、甘い香りを漂わせることが特徴です。

「ナイト・ブルーミング・セレウス」とは、「月下美人」とも呼ばれる植物であり、夜に咲いて一晩でしぼんでしまうとてもミステリアスなサボテンです。

1830年代、海軍のブリガンチン帆船の一等航海士だったチャールズ・ブリュワー氏がメキシコから持ち込んだことで、ハワイに広がったと言われています。

もともとは、貨物倉に残された植物であり、その奇妙さから廃棄するように命令されていたようです。

しかし、彼はいくつかの苗を鉢へと植え替え、ホノルルの自宅へと持ち帰りました。

その結果、ハワイの暖かい気候で繁殖し、誰も見たことの無い白い美しい花を咲かせたとされています。

その後1820年、ハイラム・ビンガム夫妻がキリスト教の宣教師としてハワイを訪れました。

カメハメハ王の妻のカアフマヌ女王は、ホノルルの東郊外のマノア・バレーのカ・プナホウの土地を夫妻に住居として与えます。

1836年、チャールズ・ブリュワー氏は、サボテンの苗木をハイラム・ビンガム夫人に贈りました。

ハイラム・ビンガム夫人は、カ・プナホウの両脇の溶岩でできた壁2つに沿って、受け取った苗木を植えます。

ビンガムの伝道団がカ・プナホウにオアフ・カレッジを設立する頃には、カ・プナホウのサボテンとしてホノルル中に知れ渡ったと言われています。