ハワイ語と関係が深いタガログ語とは?オーストロネシア語族の言語について紹介

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オーストロネシア語族の言語の1つとされるのがハワイ語ですが、実はフィリピン公用語の1つ「タガログ語」もその系統に含まれています。

ハワイ語とタガログ語はハワイとフィリピンのそれぞれで使われる言葉であるため、一見、共通点はないように感じるものの、たとえば数字だけ見ても複数の類似が見られます。

そこで、ハワイ語と関係の深いタガログ語や、オーストロネシア語族の言語について紹介していきます。

 

オーストロネシア語族とは

19世紀の初めにベルリン大学の創設者で言語学者であるドイツのフンボルト氏が、インド洋・マレー半島・インドネシア・南太平洋の言語の共通性に着目したことで「ポリネシア語族」という言葉ができました。

さらに広い分布範囲を含むことが確認できたことで、現在は「オーストロネシア語族」と呼ばれています。

オーストロネシア語族言語分布の中でも広範囲の言語といえますが、インドネシア語系とオセアニア語系に分類されます。

インドネシア語系が同系統とされる中にタガログ語も含まれますが、他にもマレー語・インドネシア語・台湾先住民言語・一部のマダガスカル語なども同じ系統とされています。

 

タガログ語とは

「タガログ語」とは、フィリピン首都のマニラをメインに使われている言葉であり、公用語の1つです。

もともとはフィリピン首都マニラのルソン島中央部の言葉だったタガログ語ですが、メディアの発達によりフィリピン全土で使用されるようになったといわれています。

タガログ語はアルファベットで表記するものの、読みは英語とは異なります。

 

日常使用することの多いタガログ語

タガログ語で挨拶するときには、主に次の7つを使います。

・「Magandang umaga.(マガンダン ウマーガ)」…おはよう

・「Magandang araw.(マガンダン アラウ)」…こんにちは(朝から夕方にかけての時間帯)

・「Magandang tanghali.(マガンダン タンハーリ)」…こんにちは(正午の時間帯)

・「Magandang hapon.(マガンダン ハーポン)」…こんにちは(夕方の時間帯)

・「Magandang gabi.(マガンダン ガビ)」…こんばんは

・「Kumusta ka?(クムスタ カ?)」…お元気ですか?

・「Okay lang?(オーケイ ラン?)」…大丈夫ですか?

「araw」は「太陽」を意味する言葉であるため、日中であれば「Magandang araw」で挨拶します。

また、タガログ語の返事は、主に次の8つです。

・「Oo. (オーオ)」…うん

・「Oho. (オーホ)」…はい

・「Opo. (オーポ)」…はい(丁寧な返事)

・「hindi.(ヒンディ)」…いいえ

・「Talaga?(タラガ?)」…本当に?

・「Syempre.(シェンプレ)」…もちろん

・「Salamat Po.(サラマッポ)」…ありがとう

・「Pasensya ka na.(パセンシャ カナ)」…ごめんなさい

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