ハワイ語と関係の深いサモア語とは?ポリネシア語派に属する言葉について
ポリネシア語派に属する言語の1つである「サモア語」は、サモア諸島で英語と並ぶ公用語として使われている言葉です。
ハワイ語やマオリ語などと同じく、その古形を保ちアウストロネシア語族のポリネシア諸語に属しています。
サモア語はローマ字読みが基本となるため、日本人も比較的簡単に読みやすいといえるでしょう。
そこで、ハワイ語と関係の深いサモア語や、ポリネシア語派に属する言葉について紹介していきます。
ポリネシアの表現方法
ポリネシアでは、言葉や名前、彫刻などの象徴により、想いを表現します。
他にもデザインやダンスで具現化されることもあり、ハワイではこの表現方法にはより深い意味が込められているとしています。
美しくロマンチックな象徴がある一方、皮肉や軽蔑的な意味も込められていることがあるようです。
たとえばアイランド・ソングの表面的な意味のみ理解している方は、本来の隠喩的な言葉からの異なる意味に捉えていることに気がつかないまま、歌を高く評価することもあります。
限られた人や家族にのみ通じるものもあれば、歴史に埋もれたもの、そして広く知れ渡っているものなど、様々です。
愛や生命を意味する言葉で挨拶
ポリネシアの挨拶は、英語で「hi」や「hello」など気軽な挨拶に使われる言葉と比べると、深い感情を表現することが特徴です。
特に「アロハ」という言葉は、ハワイで「こんにちは」や「さようなら」などの意味を持つと知られていますが、実は「愛」を意味しています。
サモア語の挨拶もハワイ語と似ている部分があり、たとえば「tā」という単語と「alofa」を合わせた複合語である「tālofa(タロファ)」は、愛し合っていることを意味する言葉です。
ハワイ人がサモア語の挨拶と同じ意味を持つ「アロハ・カウア」と挨拶することがありますが、その他のポリネシアの方たちは相手の「生命」や「健康」を願う意味を込めて使っています。
サモア語の基本的な挨拶
サモア語の基本的な挨拶には、たとえば次のような言葉があります。
こんにちは(気軽な挨拶)…Malo(マロ)
こんにちは(丁寧な挨拶)…Talofa(タロファ)
ありがとう…Faafetai(ファーフェタイ)
さようなら…Fa soifua (ファー ソイフワ)
元気ですか…Oa mai oe(オア マイ オエ)
元気です…Manuia(マヌイア)
とても元気です…Seki(セキ)
ポリネシア諸語に属するサモア諸島の言語であり、サモア独立国とアメリカ領サモアの公用語でもあるサモア語ですが、機会があれば学んでみてはいかがでしょう。