有名パワースポット ~明治神宮の井戸~

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1964年に開催された東京オリンピックといえば、国立競技場の入会式のほか東洋の魔女と呼ばれた女子バレーボール日本代表が活躍した代々木競技場第一体育館などが印象に残ります。その選手村の跡地を活用する形で設立したのが「代々木公園」です。その隣にある明治神宮は正月になると初詣客で賑っています。今回は、パワースポットとして有名な明治神宮の中にある井戸の話をしましょう。

概要

まず最初に、明治神宮の井戸ととなる清正井の場所について紹介しておきましょう。本殿の左側に位置していますが、訪問する際には少しばかり遠回りをしなければたどり着けない場所です。最初に本殿で参拝してから訪れるのが一般的な参拝パターンです。

お参りしてから大鳥居へ戻る感じで歩き、その手前側にある小さな道が北門に該当し、鳥居をくぐってから駅へ向かう方向にあるのが東門です。ちなみに明治神宮については1920年に創建した神社で、明治天皇・皇后を祀っている神社であり、名前の由来となっています。

初詣客に関しては正月三が日だけでも多くの参拝者が訪れ、千葉の成田山新勝寺や神奈川の川崎大師、福岡の太宰府天満宮などに匹敵する規模を誇っていることから、日本の元旦を象徴する一つとなっています。

しかし、今回紹介する井戸の一つである清正井に関しては、江戸時代初頭に加藤家の別邸があるのが由来とされていますが、清正公自ら掘削工事を行ったかについては定かではありません。

構造

イメージするならば下水道のマンホールのようなものだと思ってください。井戸の向きに対して縦ではなく横に向けて掘削作業を伴う特殊工事です。

九州の熊本城を築城した加藤清正公は外敵からの攻撃を防ぐよう考えながら設計し、難攻不落の城と言わしめた実績を持っています。その土木の腕前は井戸にも反映され、一般的な仕組みとは全く違う構造であるため、清正井と名付けられました。

その後、明治神宮完成後の1938年に修復工事を兼ねての水質検査を実施し、その結果自然の湧水を使った井戸だったため、東京都内では数少ない存在であり希少価値が高く、御苑内の花菖蒲園の水源の役割も担っています。

ご利益など

富士山から皇居に向かうための龍脈(気の流れ道)の上にあり、井戸が龍穴となる関係上パワースポットとして位置づけられています。井戸からあふれ出る湧き水は悪い気を浄化し、秘められた運気をアップするため、金運面についてご利益があるとされています。

また、恋愛運を向上させるほか復縁などの逸話も聞かれるほどで、最近ではスマートフォンのカメラ機能を活かして撮影し、それを待ち受け画面として設定することで、金運や恋愛運などがアップするともいわれています。

しかし、訪問する場合に気を付けておくべき項目があり、時間と天気の二つで大きく左右されます。陰陽の気力が明確化されるであろう陰呼の場にあるとされ、夕方以降のほか午前午後問わず雨の日(特に梅雨のシーズン)に訪れるのは避けたほうがよいとされます。

それを気にせずに行くと悪い気をもらい、せっかくのパワースポット巡りが無意味になりそうなので、天気予報などをチェックし昼の晴れた日に訪問することをお勧めします。

実際に行く場合

最後に現地までの交通アクセスについて紹介しておきましょう。

まずは東ルート、つまりミュージアム寄りから行く場合については以下のルートです。
JR山手線原宿から徒歩12分
東京地下鉄千代田線明治神宮前から徒歩13分

次に、西側ルート(五輪記念センター側)から訪れる場合のルートです。
小田急電鉄小田原本線参宮橋から徒歩15分

訪問する際に気を付けておくべき項目の一つとして営業時間が限られています。
(季節によって異なります)
〇冬季(11~2月まで)→9:00~16:00
〇春季及び夏季→9:00~16:30
〇花菖蒲が咲くシーズンとなる6月のみ→8:00~18:00(平日は17:00)
なお、いずれのルートから行く場合でも清正井は有料区間に含まれていますので、入園料500円が必要となりますので明治神宮を訪れる際には気を付けてください。

まとめ

明治神宮の井戸とされている清正井はパワースポットの一つで、恋愛や金運をアップするために訪れたいものですが、井戸の構造が通常のそれと違うため、建築分野に関心がある方にとっても興味深い場所です。ただし、先に話したように天気と時間が大きくかかわりますので、その点は念頭に置いておくとよいでしょう。

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