日本で昔大流行した「フラフープ」はハワイから?その由来を紹介
「フラフープ」とは、直径約1メートルのプラスチック製の輪の中に入って、腰で回しながら落とさないようにして遊ぶ道具です。
日本では昭和33年(1958)秋に大流行し、腰を振りながら落下させないように輪を回転させます。
その様はフラダンスのように見えるため、この名がついた商標名とされています。
はじめてフラフープが発売されたのは1958年10月18日、東京都内のデパートです。
1957年にオーストラリアで木製タイプのものが考案され、その翌年にはアメリカでプラスチック製に改良されたことをきっかけに流行しました。
ヨーロッパで人気が出てた後、日本に上陸したとされ、大流行となりブームを呼んだほどです。
その流行の程度は、最盛期に1か月間80万本を売り上げたというほどですが、日本で昔大流行した「フラフープ」はハワイ由来のものなのか、その由来について紹介します。
「フラフープ」とは?
「フラフープ」とは、直径が1メートルくらいのプラスチック製の輪の中へくぐり、腰などを振って落下させないように回転させる遊具です。
その様はまるでフラダンスのように見えるため、「フラフープ」という名称が名付けられたとされています。
腰で輪を回転させる以外にも、たとえば首や腕、足などでも回しながら楽しむことができます。
「Hula-Hoop」という呼び方は登録商標であるため、アメリカでは「フープ」と呼ぶことが一般的であり、フープを回すことは「フーピング」、フラフープで技を見せる人のことは「フーパー」と呼んでいます。
フラフープは遊具として使用されることが一般的であるものの、パフォーマンス・競技・
ダイエット用品として使われることも少なくありません。
「フラフープ」の起源
フラフープの起源は明確ではないものの、約3000年前の古代エジプトでブドウの蔦で作った輪を棒で地面の上を転がしていたことや、古代ギリシャで体重を落とすためフープ状の物の使うことが推奨されていたことなどが関係している可能性はあります。
長い歴史の中で、世界の子どもたちが様々な素材で作られた輪を使いながら、回したり投げたり、転がすなどの方法で遊んでいたようです。
イギリスでは14世紀に入ってから「フーピング」が流行しており、18世紀前半のハワイでは船乗りが訪れフラダンスとフーピングの類似点に気がつき、「フラダンス」の「フラ」を「フープ」に付け加えて「フラフープ」という言葉を作ったともいわれています。
実は専門家の間では「フラダンス」とは呼んでいません。
「フラ」はそもそも「ダンス」を意味する言葉であるため、「フラ」と呼ぶことが一般的です。
ただ、世界的には英語の一般名詞「ダンス」を補うために「フラダンス」と紹介されています。