ハワイの公用語はハワイ語と英語のどちら?基本知識や日本語が通じるのか解説
アメリカであるハワイでは、公用語としてハワイ語と英語のどちらが使われているのでしょう。
ハワイに海外旅行に行ったときには、多くの主要リゾートやエリアに日本語を話せるカスタマー担当者などが常駐しているため、それほど言葉の壁に悩むことは多くありません。
しかしハワイの公用語をマスターしておけば、さらにハワイ旅行を満喫しやすくなるといえるでしょう。
そこで、ハワイの公用語はハワイ語と英語のどちらなのか、日本語は通じるのかについて解説していきます。
ハワイの第一言語
ハワイの母国語はハワイ語ですが、ハワイ諸島先住民のポリネシア人の先祖代々の言語で、ハワイ州では英語とハワイ語が公用語として指定されています。
宣教師が生み出した12のハワイのアルファベットに、句読に似たシンボルであるオキナとカハコが付け加えられてできたハワイ語は、長い間第一言語として使われていました。
しかし1898年にハワイがアメリカ合衆国の領土として併合した後は、学校と政府から公式にハワイ語が排除されています。
ハワイ語の基本知識
ハワイ州は英語とハワイ語の2つ言語が公用語ですが、ハワイ語はネイティブハワイアンのポリネシア諸語に属するタヒチ語と同系統の言語です。
言葉を表記する文字がなかったため、ハワイアン同士で情報を伝達する際には口承のみで行われていました。
詠唱と踊り、フラなどは気持ちや思いを伝える手段として、ハワイ文化で重要な役割を担っていたのもその理由です。
ハワイで古くから伝えられているメレは、ハワイの歴史・文化・生活スタイルを紐解く上で手がかりとなる歌ともいえます。
宣教師により誕生したハワイ語は、聖書で取り入れられ伝えられたため、世界初のハワイ語印刷物は聖書でした。
しかし20世紀にはいるとハワイ語を話す人は激減したため、地名・通り名・歌の歌詞などでのみ残る形となっています。
現在はハワイアン・ルネッサンスによりハワイカルチャーへの回帰運動などが増えたため、ハワイ語教育の広まりで若い世代でもハワイ語を話す方が増えてきたようです。
一部のハワイでは日本語が通じる
ハワイの主要な観光スポットには、日本語対応を可能とするスタッフなどが常駐していることも多いため、それほど言葉の壁を感じることなく海外旅行を楽しむことができます。
しかしハワイですべての人が日本語を学んでいるわけではないため、一部では日本語は通じるという認識で留めておいたほうがよいでしょう。