タガログ語とは?ハワイ語と類似・共通する部分の多い言葉について簡単に解説
ハワイ語はオーストロネシア語族の言語であり、系統には様々な言語が含まれます。
フィリピンの公用語の1つであるタガログ語も系統に含まれますが、数字だけ見てもハワイ語とは複数の類似が見られます。
そこで、タガログ語について、ハワイ語と類似・共通する部分の多い言葉を簡単に紹介していきます。
オーストロネシア語族とは
19世紀の初めにドイツのフンボルト(ベルリン大学の創設者・言語学者)が、インド洋・マレー半島・インドネシア・南太平洋の言語について共通性に着目し、ポリネシア語族と名づけました。
現在ではさらに広い分布範囲を含むことがわかったため、オーストロネシア語族と呼んでいます。
言語分布でもとても広い範囲に渡る言語であり、次の2つに分かれています。
・インドネシア語系
・オセアニア語系
それぞれ説明していきます。
インドネシア語系
インドネシア語系は、マレー語・インドネシア語・タガログ語・台湾先住民の言語・ベトナムやカンボジアの一部・インド洋の西のマダガスカル語などを同系統とします。
オセアニア語系
オセアニア語系は、マオリ語・パプアの一部・ミクロネシア・タヒチ語・ハワイ語などの太平洋全域に広がっています。
なお、インドネシア語系もオセアニア語系も、同系統であることにかわりはありません。
オーストラロイド系とは
太平洋諸島は人口が少なく、それほど注目されることはありません。
日本に最も近いグアムなどのミクロネシアや、オーストラリア北部パプアニューギニアなどのメラネシア、そして最も北部にあるハワイ島やニュージーランドまで含むポリネシアの、3つのネシアにオーストラロイド系の人たちが住んでいます。
オーストラロイド系は、世界3大人種であるコーカソイド系(白人)・ネグロイド系(黒人)・モンゴロイド系(アジア人)に次ぐ第4番目の人種で、インド南部のオーストラリアのアボリジニ・ニュージーランドのマオリ人などのことです。
また、マレーシア・インドネシア・フィリピンなども含むという考え方もあるとされています。
ハワイ語と共通点の多い言葉
タガログ語は、ハワイ語と同じくオーストロネシア語族のマレー・ポリネシア語派です。
ただし下層では、タガログ語はフィリピン語群、ハワイ語はポリネシア諸語と分かれているため、たとえば数字を見てもすべては一致しないものの英語よりは一致する部分が多いといえます。
また、同じポリネシア諸語であるハワイ語と、ニュージーランド先住民のマオリ語には、かなり一致している部分が見られます。