ハワイ最高峰の山であるマウナ・ケアとは?天体観測に適した場所である理由
「マウナ・ケア」とは、標高4205メートルのハワイ諸島で最も高い山です。
山頂付近には年数回、雪が降ることで知られており、澄んだ空気と高い晴天率で天体観測にも優れた場所として知られています。
中でも星空や朝日を眺めるツアーが人気のマウナ・ケア山頂ですが、天体観測に適した場所である理由や、観光の魅力について紹介していきます。
マウナ・ケアとは
「マウナ・ケア」とは、標高4205メートルあるハワイ最高峰の山です。
ハワイ島を形成する巨大な火山は5つありますが、そのうちの1つであり、ハワイ諸島では最も標高のある火山とされています。
「白い山」を意味する名称が付けられているマウナ・ケアは、冬になると雪が降って山頂は雪化粧をした状態となります。
ハワイアンの聖地ともいわれている場所であり、夜の星空は宇宙に最も近い場所ともいわれるなど、パワースポットとして人気もある場所です。
山頂まで車で行くことができるため、今にも降ってきそうな満天の星空を眺めに、ハワイ旅行で一度は訪れたいといえるでしょう。
13基の天文台が設置
マウナ・ケアは赤道付近のハワイ島にありますが、北半球全天と南半球90%の天体観測が可能な場所とされています。
山頂周囲には明かりがなく、薄い空気と300日以上は晴れの日が続くため、安定した天気から世界で最も天体観測に適しているといわれているようです。
そのため日本のすばる望遠鏡など、世界11か国の研究機関が13基の天文台を設置しています。
マウナ・ケアにしか生息しない植物を見られる場所
マウナ・ケアの標高2800メートル付近には、ハワイ島・マウナ・ケアにしか生息しない植物などで知られる「オニヅカ・ビジターセンター」があります。
ハワイ島コナ出身の日系二世でありハワイ州初の宇宙飛行士の名称が付けられた施設で、センター入口にはそのオニヅカ氏の記念碑も建てられています。
このオニヅカ・ビジターセンターの敷地内では、ヒマラヤとマウイ島ハレアカラ、ハワイ島マウナ・ケアにしか生息しない希少な絶滅危惧の高山植物や銀剣草を目にすることもできます。
銀剣草は、光が葉に反射することで銀色の剣の集合体のように見えることが特徴の植物ですが、繊細な植物であるため触れると熱の弱さから枯れる可能性があります。
人肌程度の熱でも痛むほどの繊細さを持つめずらしい植物なので、ハワイ旅行に行ったときには一度訪れてみることをおすすめします。