ハワイアン・ハイビスカスとは?ハワイ州花である植物の由来や歴史を紹介

ハワイアン・ハイビスカスは、ハワイにとってなじみの深い花です。
フラを踊る女性の髪飾り使われていたりホテルの庭園に植えられていたり、ハワイを代表する植物といえます。
ハワイ州の花であり、園芸品種を作る交配家も多く存在するため、世界で人気のハイビスカスの園芸品種は5,000種を超えます。
そこで、ハワイアン・ハイビスカスについて、ハワイ州花である植物の由来や歴史を紹介します。
ハワイアン・ハイビスカス
ハワイアン・ハイビスカスは、ハワイを代表する花であり、植物です。
日本航空のリゾッチャ号の尾翼にも、小鳥と一緒に描かれていたほど、ハワイを象徴する花のイメージが強いといえます。
ただし、リゾッチャ号に描かれたハイビスカスは、ワイキキのビーチやカラカウア大通りのハイビスカスであり、この花こそがハワイアン・ハイビスカスです。
ハワイ州の州花とされるハイビスカスは、マオ・ハウ・ヘレという黄色の花であり、ハワイアン・ハイビスカスと同じではありません。
遠目に見れば似ているものの、実際には色・形状・つぼみ・繊毛などが異なります。
ハワイアン・ハイビスカスの歴史
ハワイ州の州花とされるマオ・ハウ・ヘレは、ハワイ諸島固有の植物といえるハイビスカスです。
対するハワイアン・ハイビスカスは、中国を原産とするブッソウゲと、ハワイ原産のハイビスカスの1つコキオ・ウラなどをかけあわせた品種です。
そのため、古くから存在する野生の植物ではなく、園芸品種といえます。
ハワイへの導入は20世紀初頭であり、ハワイ農事試験場で品種改良されました。
中国原産のブッソウゲは、当時、すでに多くの園芸品種が作られていたようです。
そのため、ハワイ固有のハイビスカスとのかけあわせにより、様々な色の花が生まれたとされています。
その後、ハワイ大学の研究機関も加わって、毎年、数多くの園芸品種が作られました。
それにより、ハワイアン・ハイビスカスは、5000種や6000種などかなりの数になったといわれています。
ハワイアン・ハイビスカスのゆかりの地
ハワイ諸島各地に存在する公園や植物園、庭園などには、様々な色のハワイアン・ハイビスカスが植えられています。
目にすれば、ハワイに旅行に来たと実感させてくれること間違いないといえますが、注目したいのは縁の深い土地や人物の名称が付けられたハワイアン・ハイビスカスです。
たとえば、「ヌウアヌ・パリ」や「ダイヤモンドヘッド」などが挙げられます。