キラウエア火山とは?ハワイにある世界で最も活発な火山の噴火状況など紹介
ハワイには、世界で最も活発といわれる「キラウエア火山」が存在しています。
「キラウエア」とは、ハワイ語で「吐く」「広がる」という意味を持つ言葉です。
ハワイ島のハワイ火山国立公園(ボルケーノ国立公園)に入ると、すぐに巨大なクレータを目にすることになりますが、これはハレマウマウという噴火口であり標高は1247メートルもあります。
そこで、ハワイにある世界で最も活発な火山である「キラウエア火山」について、噴火状況などもあわせて紹介していきます。
キラウエア火山とは
「キラウエア火山」とは、ハワイ島南東部の石玄武岩溶岩が積み重なってできている楯状火山です。
標高は1247メートルあり、山頂の火山観測所やカルデラを巡る外周道路では、火山の様子を観察できます。
ホットスポットとよばれる活火山であり、マントルから上昇したホットプルームがマグマを作って火山となりました。
太平洋プレートは西へ移動するものの、火道は同じ位置で繰り返し活動するため、島の東側には新たな火山が誕生します。
1983年以後の火口は東のプウオウへと移っており、海岸にまで溶岩が流れ出しています。
キラウエア火山の噴火情報
2023年6月7日、日本時間で午前4時44分に、USGSハワイ火山観測所がキラウエア山頂カルデラのハレマウマウ火口内の噴火を示す動きを検出しました。
さらにハワイ時間で2023年9月10日には、山頂カルデラ内で噴火活動が確認されています。
噴火は2023年に入って3回目であり、9月10日の噴火はハレマウマウ火口内にとどまっているようです。
9月11日の警戒レベルは「警告」から「警戒」へと引き下げられており、旅行への影響は現在ないとされていますが、ハワイ火山国立公園には一部立ち入り禁止区域が設けられています。
キラウエア火山を有する国立公園
ハワイ火山国立公園は、ハワイで唯一世界遺産に指定さている広大な敷地面積を誇る国立公園です。
煙が立ち上り、溶岩が噴き出す様子を安全に観察できる場所ですが、園内に敷き詰められている地面の石に触れると、温かさを感じ火山にいると実感できることでしょう。
キラウエア火山の見どころ
キラウエア火山は、コナから2時間半から3時間程度の場所にあり、ハワイ旅行者が訪れたい人気の観光スポットです。
ハワイ先住民の聖地であり、世界で最も活発に活動している活火山ですが、見どころはやはりキラウエア・カルデラの火口といえます。
2キロ以上ある大きなクレータをカルデラといいますが、キラウエア・カルデラは直径が4~5キロある大きな火口が特徴です。
火口の周りの道沿いには、展望台や博物館などもあるため、見どころは十分といえるでしょう。