ハワイの音楽の歴史とは?初期から現代に至るまでの経緯を簡単に紹介
ハワイに到着したとき、真っ先に耳にするのはハワイ独自の音楽であるハワイアンミュージックです。
スローやミディアムテンポの曲が多く、大半はメジャーコードや長調曲であり、ウクレレやスティールギターなどで優しい音色が特徴といえます。
そこで、ハワイアン音楽の歴史や、初期から現代に至るまでの経緯を簡単に紹介します。
ハワイアン音楽の種類
ハワイアン音楽の複数は、主に以下の4つのジャンルに分けることができます。
・アイランド・コンテンポラリー
・コンテンポラリー
・ジャワイアン
・チャント(オリ)
ハワイの音楽の歴史
ハワイの音楽は、ウクレレやスラックキーギターを使ってハワイ語で歌われます。
どのような歴史をたどってきたのか、以下の3つの時期に分けて紹介します。
・初期
・中期
・現代
初期
1000年ほど前にハワイに住み始めたネイティブ・ハワイアンたちは、文字を持たなかったため口承文化を発達させたといえます。
チャント(詠唱)と呼ばれるハワイアンミュージックもその1つであり、神話・自然環境・伝説・詩などいろいろなジャンルに詠い、教育の手段としても使っていました。
チャントとともにフラも踊られ、手足の動きでチャントの内容をパントマイムで伝える役割も担っていたようです。
中期
1778年にイギリスからハワイへキャプテン・クックが上陸した以降からは、ギターやウクレレなどの楽器が伝来しました。
カウボーイがネイティブ音楽に合わせたギター独自の奏法を編み出したことで、現代のスラックキーギターとして知られるようになったといわれています。
さらにヨーロッパなどから移民がキリスト教の讃美歌を持ち込み、ギターやウクレレなどを使った古来音楽と融合したことも、今もハワイアンミュージックにもつながったという説もあるようです。
1800年代後半にはドイツの音楽家によって、讃美歌の影響が強かったハワイアンミュージックに世俗音楽が取り入れられました。
現代
現在のハワイアンミュージックは、19世紀後半に完成したといわれています。
20世紀に入ると、レコーディング技術が向上したことにより、ハワイアンミュージックがアメリカ本土で広がり人気も高まりました。
1959年にハワイがアメリカの州の1つとされたことで、アメリカンポップやロックへと人気が傾き、観光客向けの音楽として扱われるなど衰退してしまったようです。
しかし1970年代には、再びハワイアン・ルネッサンスと呼ばれるハワイアンミュージックの黄金時代が到来したため人気が復活し、数々のアーティストが名曲を生み出したことで現在に至ります。