近畿地区のパワースポット
近畿地区は歴史文化が豊富で京都や奈良、戦国時代末期を象徴する大坂城や明智光秀が織田信長を倒した本能寺などと、歴史を学ぶ上で見どころが点在しています。今回は、近畿地区のパワースポットについて紹介します。
すみれの花は宝塚の証~清荒神 清澄寺~
宝塚といえば、大歌劇団のホームグラウンドである大劇場やかつて存在した遊園地が駅のすぐ近くにあり、週末には大阪からマルーンの電車に乗ってから過ごすのが関西人のステータスの一つでした。
その後は閉鎖された遊園地を商業施設へと作り替えただけでなく、大阪の郊外地であるがゆえに区画整理が積極的に進められ、現在へと至るわけです。大阪から笹山口(福知山)へと向かう銀色の電車に乗り宝塚で下車して歩いて30分、後半は山道を歩く形でたどり着くのが宝塚のパワースポットである清荒神 清澄寺です。
「荒神さん」として親しまれている理由は、台所の神や火の神としてあがめられ、その信仰は家庭繁栄をもたらすほか、厄除け開運や商売繁盛などのご利益があり、本堂石段の横にある一願地蔵尊は願い事を一つだけ念じながら柄杓を使って水をかけるだけで、その願いが成就する伝説が残っています。
・住所:〒665-0837 兵庫県宝塚市米谷清シ1番地
女性の永遠のテーマ~河合神社~
大阪・京橋から二階建ての特急に乗ってたどり着いた出町柳は、比叡山へのアプローチのほか、東側には京都大学のおひざ元の百万遍、賀茂川と高野川の合流地点である鴨川デルタをそれぞれ擁しているのが特徴です。
京都御所から北東にある河合神社は下鴨神社の第一摂社であり、女性を守る役割を果たす意味で古くから信仰されています。ご利益は美人の祈願で、神武天皇の母である玉依姫命で玉の美しさゆえに美麗の神としてあがめられています。
運気を向上する目的として鏡絵馬を購入したら表はきれいにメイクを行いましょう。裏面には自分にとっての女性像をイメージしながら「こうありたい」と書いた後に内面を磨きながら美しくありますようにと祈り、神社に奉納しましょう。
・住所:〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59番地
生駒山脈~信貴山大本山 千手院 銭亀堂~
大阪と奈良の境目にある生駒山脈(北側は生駒山、南側は信貴山)は、河内地区と奈良地区を遮るかのごとく、奈良県の西半分は盆地で東半分は鈴鹿山脈で構成されています。この二つの山脈で奈良のパワースポットが形成されており、山の力によってそれぞれのご利益が成就できるように願っています。
天王寺から王寺で乗り換えて信貴山下からバスで山へ登る形で進むと、銭亀堂が今回の目的地です。こちらは信貴山の大本山の中にあり、ご利益は商売繁盛と金運招福です。主に商売をされる方や宝くじなどを購入して、一枚でもいいから当てたいと切実な願いを込めて訪れます。なお、同一境内にある千手院護摩堂は申し込みが必要ですが、これらの祈願ができるわけです。
・住所:〒636-0923 奈良県生駒郡平群町大字信貴山2280番地
八坂神社のついでに~安井金比羅宮~
京都市内の祇園地区は古くから舞妓さんの文化が盛んで、料亭などで京舞を披露し、訪れた方々を楽しませてくれます。それだけでなく、町並みが古くからの建物がしっかりと残り、古き良き京の都の趣を今でも私たちに伝えています。その祇園には八坂神社があり、歴史だけでも1350年を有しています。その八坂神社から南西へと進むと安井金比羅宮へ到着です。
崇徳天皇が全ての欲を断ち切り、この地でこもった言い伝えから、何かを断つための祈願をする場所で、悪い縁や病気、誘惑などを断ち切るかわりに良き縁を引き寄せて開運へ結ぶ意味で良縁成就がご利益とされています。ご本殿に参拝した後は形代に願い事を書いてから石碑に貼り付けてお祈りするわけです。
・住所:〒605-0823 京都府京都市東山区下弁天町70番地
まとめ
関西地区のパワースポット巡りは古くからの文化を学ぶだけでなく、周辺を散策しながら歩いてみると意外な発見もあるわけです。様々なご利益を得ながらも、新たな発見をする関西の人たちからすれば小さな旅行気分で訪れるわけです。