ハワイのモノレール計画「ホノルル・レール・トランジット」とは?
ハワイのオアフ島で計画されている「ホノルル・レール・トランジット」は、ホノルル中心地の交通渋滞を緩和することを目的とした鉄道のプロジェクトです。
オアフ島西のカポレイからダニエル・K・イノウエ国際空港まで経由し、ホノルル中心地であるアラモアナまでの32キロ程度を21駅・約42分で結ぶ高架鉄道とされています。
モノレールのように高架を走る鉄道といえますが、2023年6月30日に発表された正式名称は「スカイライン」です。
そこで、ハワイのモノレール計画ともいえる「ホノルル・レール・トランジット」について紹介していきます。
「ホノルル・レール・トランジット」による効果
「ホノルル・レール・トランジット」の開業によって、これまでの慢性化した交通渋滞が軽減されると考えられます。
オアフ島内の移動手段は、主にトロリーや路線バス、自動車です。
そのためフリーウェイであるH1などは常に渋滞している状況であるため、ホノルル・レール・トランジットがH1に沿うルートで建設されています。
空港とワイキキエリアを移動する新たな手段となれば、観光客の移動もスムーズになると考えられるでしょう。
一部はすでに開通
ホノルル・レール・トランジットは、2025年までに空港を含む4つの駅区間で運行が開始される予定です。
さらにダウンタウンなど中心部を通る6つの駅区間を含め、全線開通は2031年になると見通されています。
また、2023年6月30日からはオアフ島西部のカポレイ地区とアロハスタジアム間の路線が開通しました。
2025年にはアロハスタジアムからダニエル・K・イノウエ国際空港までの区間が開通されるため、ハワイ旅行に行った際には移動手段として活用しやすくなるでしょう。
ハワイの鉄道を利用する方法
2023年6月30日から7月4日までの間は、一部区間ではあるものの鉄道開通を記念して、乗車が無料になっていたそうです。
無料期間終了後の現在は、HOLOカード購入により電車に乗ることができますが、カードはハワイ地元の小売店や鉄道駅入口に設置されている鉄道駅券売機などいろいろな場所で購入できます。
まだホノルル・レール・トランジットの開通や利用可能な区間は限定的ではあるものの、次に空港までの区間が開通するため、活用の幅は一気に広がることでしょう。
ハワイ大学や東海大学カポレイ校などは駅近になるため、学生の中でこれまで足を運びにくかった場所があるという方は、色々な場所に気軽に行けるようになることが期待されます。