「中尊寺金色堂」とは?度重なる火災でも焼失しなかった岩手のパワースポット

Pocket
LINEで送る

「中尊寺金色堂」は奥州藤原氏初代清衡公により上棟された御堂ですが、藤原氏滅亡後も度重なる火災により多くの堂塔が焼失した中、創建当初のまま残ったことからパワースポットとして注目されています。

内外に金箔が押された「皆金色」と称される金色堂の内陣は、南洋の海からシルクロードを渡り届いた夜光貝による螺鈿細工が用いられ、象牙や宝石で飾られていることが特徴です。

これは極楽浄土の有様を具体的に表現したいと考えた清衡公の願いによって実現したものであり、往時の工芸技術が集結されています。

そこで、岩手のパワースポットとして知られている「中尊寺金色堂」とはどのような御堂なのか、その特徴についてご紹介します。

世界遺産の1つ「金色堂」

「金色堂」は創建した当時から残っている唯一の建物として知られており、その不思議な力からパワースポットとして注目されている場所でもあります。

1124年(天治元年)に、京都から仏師や塗師などの一流の職人が集まって建てたお堂で、内外が金箔で覆われていることから「皆金色」と称されています。

随所に漆・象牙・夜光貝などを使った螺鈿細工で装飾が施されているなど、これまで見たことのない意匠につい見張ってしまう方も少なくありません。

また、阿弥陀如来像・観音勢至菩薩像・地蔵菩薩像といった金色の仏像も33体安置されていますが、平泉仏教文化のうち別格といえる偉容を誇ることが特徴です。

金色堂がパワースポットとして注目される理由

金色堂がパワースポットとして注目されている理由として、お堂は外も内側もすべて金箔で覆われていることが挙げられます。

屋根は宝形造りになっており、瓦の形状の木材による木瓦葺きであることも特徴的です。

また、世紀の始めに造営されたお堂のほとんどは、火災などで焼失してしまいましたが、金色堂のみは唯一残ったこともパワースポットとされる理由といえるでしょう。

1962年から大規模な修理も実施され、現在も美しい輝きを見せていることで多くの方がパワースポットとして訪れています。

所在:〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関202
アクセス:JR東北本線平泉駅から岩手県交通イオン前沢行きバスで5分中尊寺前下車徒歩10分
料金:大人800円 高校生500円 中学生300円 小学生200円(讃衡蔵との共通拝観券、障がい者手帳持参で入館料半額)
拝観:3月1日~11月3日 8:30~17:00 11月4日~2月28日 8:30~16:30(閏年の年は2月29日まで)

Pocket
LINEで送る